ES-303G
EPICのES-303Gは、強化ガラス専用の電子錠です。ガラス製の玄関扉やガラスの自動ドアなどにも設置できます。室外機には、ナンバーパッドやICカードセンサーが、室内機には表面に解錠ボタンやサムターン、セーフティボタン、横側にはデットボルトが付属しています。両開きのガラス扉に設置する場合は、別売りのホルダーを使えば挟みこむだけで取り付けできます。ガラス扉を加工する必要がないため、賃貸の店舗に退去する際でも簡単に原状回復が可能となっています。オートロック機能が搭載されており、扉を閉めるだけで施錠されます。オートロックは有効にも無効にもすることが可能です。オートロックを無効の状態にしてドアを開けるとメロディで来訪者を知らせるチャイム機能を活用すれば、店舗などへの来客に早く気づけます。
ES-303Gの電子錠は、ICカードと暗証番号による解錠に対応しています。ICカードは、Mifare®︎®︎規格のカードを最大100個まで登録可能となっています。海外の企業が開発したMifare®︎カードは価格が安価なため、世界中でさまざまな用途でもっとも多く利用されているカードです。日本ではオフィスでの勤怠管理のための入退出の社員証として、また会員制のスポーツクラブなどの会員カードなどとして普及しています。カードタイプであればナンバーパッドにかざすだけでよいため、使いやすいです。持ち運ぶ際もパスケースや財布などに入れられるので、かさばらないのがメリットです。付属している小型ICシールを貼れば、それをそのまま鍵として使えます。例えば、スマートフォンにICシールを貼ると、室外機にかざすだけで解錠可能となっています。
暗証番号型は、強化ガラスの入り口ドア付近に設置されたナンバーパッドに、事前に決めておいた暗証番号を入力して解錠します。4〜12桁の好きな数字で番号を登録できます。店舗などで使用する際には従業員分の合鍵を作成する手間がかからず、暗証番号を共有するだけで済むためコスト削減につながります。ワンタイム暗証番号発行機能やマルチタッチセキュリティ設定機能が搭載されており、便利に利用できるのもES-303G電子錠の特徴の1つです。ワンタイム暗証番号は、1回の解錠のみ可能な暗証番号であるため、出入り業者などに発行して利用できます。 1度使用すると2度目は解錠できないため不正利用される心配がありません。マルチタッチセキュリティ設定機能では、正確な暗証番号を入力した後に3つの数字が表示され、それを追加で入力し解錠する仕組みとなっています。こうしてナンバーパッドの数字の多くの部分に指紋を残すことにより、残留指紋で正しい暗証番号が特定されるリスクを軽減できます。暗証番号を入力する際、近くに番号を知られたくない人がいる場合は、ごまかし機能が適しています。任意の暗証番号を入力後に、本当の番号を入れることで正確な暗証番号を知られることなく解錠できます。店舗やオフィスなどのセキュリティ面を高めたいときは、暗証番号とICカードの両方を室外機で認証しないと解錠できない二重認証機能を利用すると良いでしょう。
チャイムの音量は、7段階で設定が可能です。夜遅い時間帯は、メロディを鳴らさずに解錠できるミュート機能を活用すれば、近隣の住宅に迷惑をかけるリスクが軽減されます。セーフティモードに設定すれば、室内側から解錠する際にボタンを押しただけでは開かないように設定できます。お出かけ強制ロック機能を使うと、室内側の解除ボタンが無効になります。おやすみ強制ロック機能は、ドアの外側からの解除が無効にすることが可能です。不正解錠警報機能を利用すれば、侵入者が無理やりガラス扉を工具など使ってこじ開けようとした際に、警報を発して威嚇します。従業員を抱える店舗などでは、火災などに備えての対策が重要となります。火災警報と自動解錠機能は、室内機が約62℃という高い温度を検知すると警報を鳴らし知らせます。同時にドアの鍵を自動的に解錠するため火災時の逃げ遅れを防げます。
電子錠であり単3アルカリ乾電池4本で稼働しているES-303Gは、電池が完全に切れる前に電池不足警報を鳴らしたり、電池不足ランプが点灯するなどして知らせてくれます。それでも室内機の電池が切れた場合は、室外機に角形の9Vアルカリ乾電池を接続することにより解錠できるため安心です。なお電子錠の電池交換を行う際には、故障を防ぐために単3アルカリ乾電池を4本すべて代えるようにしてください。ES-303Gの電子錠のサイズは、室内側が縦171mm×横75.5mm×厚さ45mm、室外側が縦172mm×横75.5mm×厚さ19mmです。別売りのホルダーのサイズは縦171mm×横46mm×厚さ66mmですガラスの厚さが12mmのものまでに設置可能で、別売のゴムパッドを取り付ければ10mmと11mmの厚さのガラスにも対応できます。
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