Flassa5D
EPIC電子錠のFlassa5Dは、代表的な暗証番号やICカード、指紋認証のほか、リモコンやアプリといった幅広い操作に対応する高機能なスマートロックです。Flassa5Dは、利用者レベルと呼ばれる操作権限によって、防犯性と利便性を両立しているのが特徴です。利用者は最高管理者、一般管理者、ユーザー、ゲストの4レベルで暗証番号などを登録します。レベル設定には、下位レベルの者による意図しない設定変更や削除といった行為を防ぐ効果が期待できます。Flassa5Dの各種設定や登録作業時は、トラブルを避けるために扉を開けたままで登録するように注意してください。利用者レベルを設定することで、暗証番号忘れで電子錠を操作できないといったトラブルにもすばやく対応できます。Flassa5Dでは、ユーザーの番号で解錠できない際に、上位レベルである一般管理者に設定変更を依頼すれば、電子錠を解錠できます。宅配業者などのゲストには、日時や曜日を限定した鍵が用意されており、アプリから発行可能な1分間のみ使用できる暗証番号で入室することが可能です。
オートロック機能を標準装備しているEPICのFlassa5Dは、扉が閉まると自動で施錠される仕様となっています。子どもの飛び出しなどで慌てて外出した際やゴミ出しの際の無施錠状態を防げるため、空き巣のターゲットになるのを防止します。Flassa5Dのオートロック機能は、無効に切り替えることも可能です。使用しない場合は、扉を閉めた後に2秒間ナンバーパッドをタッチします。5回誤った認証操作をすると1分間操作不能になる「いたずら防止警告」や、異常な扉の開き方に反応して音を鳴らす「こじ開け警報」が搭載されている点もFlassa5D の特徴です。Flassa5Dには、解錠を無効化する強制ロック機能も備えられています。「おやすみ強制ロック」は室外からの解錠を、「おでかけ強制ロック」では室内からの不審な解錠を防ぎます。
Flassa5Dは、幅広い生活スタイルに対応する5種類の認証方法が展開された電子錠です。暗証番号による認証では、ナンバーパッドに軽く手を触れ、登録済みの暗証番号を入力後、「*」ボタンを押下します。物理キーのような鍵の出し入れを不要にし、番号変更も容易になります。誤った暗証番号を入力した際は、リセットスイッチを押下し、メロディーが鳴ってから再度入力してください。Flassa5Dでは、ICカードによる認証も可能です。Flassa5D でICカードを鍵にすると、定期券入れや財布とひとまとめにして持ち歩けるため、鍵管理の煩わしさが軽減されます。認証する際は、電子錠に登録したカードをセンサー部にかざして解錠します。Flassa5Dの指紋認証は、登録した指紋をセンサーに軽く押し付けて認識させる方法です。Flassa5Dの指紋認証を採用すると、物理的な鍵の常備が不要になるため、手ぶらでの外出が可能になります。Flassa5Dの反応が悪い場合、電子錠のセンサー部が汚れていないかチェックし、乾いた布でセンサー部を拭いてから再度、電子錠に指を当ててください。リモコンとリモコンモジュール(別売り)を用意すると、遠隔で電子錠の操作が可能です。EPIC のFlassa5Dは無電圧a接点を備えた製品のため、別売りのケーブルを組み込んで設置すると電気解錠機能付きインターホンからの解錠も可能です。
Flassa5Dの室外機には、無線通信規格のBluetoothが搭載されています。スマートフォンにインストールしたアプリと電子錠を連動させることで、アプリを使った鍵の運用が可能です。アプリでは日付や曜日、時間に制限を設けた合鍵の発行が可能です。アプリ上で発行された合鍵により施錠や解錠をすると、すべての履歴が残るほか、リアルタイムで管理者に通知されます。Bluetooth通信で取得したFlassa5Dの位置情報を利用すると、スマートフォンをポケットから取り出すことなく電子錠を解錠できます。電子錠の位置情報は、利用者のスマートフォン内に保存されるため、第三者に知られる心配はありません。Flassa5DはWi-Fiブリッジに対応しているため、別売りのWi-Fiブリッジとの接続で、Wi-Fiの範囲内であれば国外からの電子錠操作も可能です。
電子錠は電池が切れると動作しなくなるため、電池残量は定期的に確かめるよう注意してください。Flassa5Dの室内機に入れた電池の使用日数は、解錠ボタンと登録ボタンを順に5秒間押すことで、ナンバーパッドから調べられます。Flassa5Dは、別売りのACアダプタを基盤に差し込み、コンセントから常時給電することもできます。万が一電池が切れてしまった場合には、USB-Cタイプに対応するモバイルバッテリーなどを準備し、電子錠の非常用給電部に接続することで屋外からの操作が可能です。
デッドボルトが内蔵されたEPICのFlassa5Dは、サムターンに被せるタイプではなく、扉に直接穴を開けて固定する電子錠です。そのため、テープでの固定に比べ、しっかりと設置できます。Flassa5Dが設置可能な扉の厚みは30~45 mm、扉の先からシリンダー間を示すバックセットは41~46mmです。Flassa5Dには厚み2.5 mmや4.5 mmの室内機用スペーサーも展開されているため、扉に厚みが足りない場合には微調整が可能です。蝶番を起点にした扉の動く向きを、右勝手または左勝手の扉と呼びますが、室内機の上下を反転させると、Flassa5Dは左右勝手に関わらず設置できます。なお、反転させると、室外機との取り付け位置には少しずれが生じる点に留意してください。