オートロック（おーとろっく）

オーロックとは、ドアを閉めると自動的に施錠を行うセキュリティシステムのことを言います。身近なところではマンションのエントランスにある自動ドアがそれにあたります。オートロック機能で施錠された扉を開けるためには、鍵や暗証番号またはカードなどを用いて認証されるか、内側からオートロックを解除してもらわなければなりません。マンションのエントランスの玄関に設置すれば、鍵を持たない部外者が立ち入ることはできないため防犯対策に役立ちます。エントランスの入り口と自室の玄関の両方がオートロックであれば、二重に施錠されている状態は非常に安全で大きな安心感を得られます。自分だけでなく家族を守るためにも、マンションのオートロックシステムは非常に重要であると言えるでしょう。

オートロックは部外者の侵入を防止できるためセキュリティ性が高いため、マンションのほかにもホテルや企業、病院や介護施設、公共機関などさまざま場所に導入されています。オートロックが付いていない場合、新聞の勧誘や訪問販売などは相手が玄関先まで来てしまうことがあり断りにくいと感じることがあります。マンションにオートロックシステムがあれば突然の訪問者に対してインターホン越しに対応できるため断りやすく、女性であればストーカーの侵入対策ができるのもメリットとしてあげられます。オートロックのマンションは部外者が入りにくく不審者が立ち入りにくい構造となっています。マンションのエントランスの入り口や内部には防犯カメラが設置されていることも多いため、玄関付近でウロウロしている場合、管理会社やセキュリティ会社に通報することも可能です。オートロック付きのマンションは、空き巣が部屋の内部に侵入するまでエントランスと各玄関の2つのドアを突破しなければなりません。その分時間がかかり侵入する際に姿を目撃され通報される可能性が高いため、空き巣に狙われにくいとも言われています。

マンションのオートロックの解錠方法には、集合キータイプや暗証番号タイプ、カードキータイプや指紋認証や顔認証などの生体認証タイプなど多くの種類があります。賃貸・分譲マンションで多く導入されている集合キータイプは、エントランスの入り口と各部屋の玄関ドアを同じ鍵で解錠します。オートロックのなかでも最も広く普及しており、ひとつの鍵で2ヶ所の解錠ができるため、ふたつの鍵を持ち歩く必要がありません。オートロックの暗証番号タイプは、玄関ドア付近に設置されているテンキーに、あらかじめ決めておいた0から9までの数字の暗証番号を入力し解錠します。鍵を持ち歩く必要がなく紛失する心配がないのがメリットですが、背後から番号を見られるリスクがあり、暗証番号を忘れてしまうと解錠できないため注意が必要です。カードキータイプは、鍵の代わりにリーダーにカードキーを差し込んだりかざしたりすることで解錠します。財布などに持ち運べるため紛失のリスクを減らせます。オートロックを解錠できるカードには、磁気カードと非接触ICカード式の2種類があります。磁気カードはカード内に登録されている情報をリーダーで読み取ることにより解錠できます。SuicaやPASMOなど交通系カード、電子マネーなどに代表される非接触ICカードは、読み取り機に触れなくてもポケットやバッグに入れてリーダーに近づくだけで解錠できます。磁気カードは他のカードと重ねて保存すると使えなくなってしまうことがあるため別々に保管しましょう。生体認証のひとつである指紋認証タイプは、ドア付近にある指紋読み取りセンサーに触れて解錠します。登録された指紋のみでしか解錠できないため、非常にセキュリティレベルの高いオートロックです。顔認証タイプは、ドア付近に設置されているセンサーに顔を近づけて認証させ解錠するシステムです。センサーには接触する必要がなく、セキュリティ面はもちろん衛生面でも優れていますが、生体認証は導入費用が高いのがデメリットとなっています。