TEL0120-69-0569年中無休・24時間受付

グローバルアンチパスバック(ぐろーばるあんちぱすばっく)

入退室システムにおいては、建物の各部屋やエリアへ入室する際にはドア付近に設置された機器で本人確認のための認証を行います。入室した際の記録が存在しないと退室できないシステムのことをアンチパスバックといいます。このシステムを利用する際には、認証用の機器がドアの室外側と室内側にそれぞれ取り付けられます。アンチパスバックの場合は、入室したドアからのみ退室できる仕組みです。グローバルアンチパスバックは、建物内に出入り口が多く存在する場合に、入室したドア以外からも退室することが可能なシステムです。特定のエリアをひとつのグループとして設定します。同じグループ内のエリアへの入室認記録があれば、ほかのドアからの退室が可能です。入退室管理システムにおいてグローバルアンチパスバックを導入する場合には、建物内の出入り口が分かる設計図を作成し、判定コードによりシナリオを決定します。たとえば建物内のあるエリアに、出入り口が7箇所あると仮定します。グローバルアンチパスバックでは室内側と室外側にそれぞれ認証機器を設置する必要があるため、このエリアには合計で14箇所の機器が存在します。出入り口①には認証機器の1と2、出入り口②には3と4、出入り口③には9と10、出入り口④には11と12、出入り口⑤には7と8、出入り口⑥には5と6、出入り口⑦には13と14がそれぞれ設置されています。このエリアに入室許可を持つ人物が、出入り口①から認証を行い入室した場合には、1.4.6.8.10.12.13.14の認証リーダーが禁止になり、2.3.5.7.9.11のリーダーでの入室が許可されます。
 
入退室管理システムにおける不正な行為のひとつである共連れの防止対策には、グローバルアンチパスバックシステムが有効です。ピギーバックとも呼ばれる共連れとは、入室許可を持つ人物が認証して部屋に入室した際に、認証していない人物が一緒に入ることをいいます。共連れには、認証を行い入室した人に気づかれないように室内に侵入するパターンと、認証して入室した人物が意図的に第三者を室内に招き入れるケースがあります。入退室管理システムにおいてアンチパスバック機能を有効活用すれば、外部への個人情報や企業の機密情報の無断持ち出しなどの不正を未然に防げる可能性が高くなります。不審者や侵入者によるパソコンや小型の金庫、財布などの金品の盗難を防ぐためにも、グローバルアンチパスバックシステムが効果を発揮します。多くの機密事項や個人情報が存在する企業などにおいては、認証資格を持った人物であっても、ひとりで入室する場合不正行為を行う可能性がけしてゼロとはいえません。単独行動による不正行為を防ぐ効果が高いのが、ツーパーソンシステムです。入退室管理システムにおけるツーパーソン機能は、グローバルアンチパスバックと連携しての使用が可能となっています。ダブル認証機能とも呼ばれているツーパーソン機能は、入室する際に2名で入るのが必須条件となっています。退室する際にも、同様に2名で部屋を出る決まりとなっています。ツーパーソンシステムでは、1名を部屋に残してひとりのみでの退室もできません。2名で認証を行うことによりはじめて入室できるため、非常に高い確立で機密情報の持ち出しなどの不正行為を防ぐことが可能です。グローバルアンチパスバック機能を備えた入退室システムの運用方法には、ソフトウェア型と、ハードウェア型があります。ソフトウェア型は、コンピューターシステムと連携させることにより入退室の記録や管理を行います。一方ハードウェア型は、機器をドア付近に直接認証設置して使用します。機器内に認証記録を保存でき、USBなどを使用してデータを取り出してパソコンで記録を確認することが可能です。
 
グローバルアンチパスバックは、ほかのセキュリティシステムと連携することにより有効性を高められます。グローバルアンチパスバックと相性のよいシステムとしては、防犯カメラやセキュリティゲートインターロックゲートなどがあります。防犯カメラは、建物の出入り口やエリア間の通路などに設置されます。カメラで撮影した映像はカメラ本体や連携しているパソコンに保存できます。企業内において共連れや外部からの侵入者などのトラブルがあった場合、防犯カメラの記録をチェックすることにより、該当人物の特定に役立ちます。防犯カメラには、センサーが搭載されているケースもあります。グローバルアンチパスバックと合わせて使うとよいとされているセキュリティゲートは、企業内のサーバー室や機密事項保管室など、ほかの場所と比べてより高いセキュリティ性が必要な場合に用いられるゲートです。駅の改札口のように、物理的に一名ずつしか通れない構造となっています。インターロックゲートとは、いわゆる二重扉のことをいいます。2つの扉の間にはひとりが入れるほどの狭いスペースがあります。片方の扉が開いている間は、もう一方の扉は開かないようになっています。

お問い合わせ・お見積りはカギ舎へ!