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鍵(かぎ)

英語で「キー(key)」と表記される鍵とは、ドアの鍵穴に挿して回すことにより解錠や施錠を行う器具です。鍵と似た種類の言葉に「錠」があります。英語では「ロック(lock)」と表される錠とは、ドアや窓などを開かないように固定するための機構のことを言います。
 
日本では多くの鍵メーカーが、機能性に優れ高い防犯性を備えた鍵を開発・販売しています。日本の主要な鍵メーカーとしては、国内シェア60%を超えるナンバーワンの鍵メーカーである「美和ロック」があげられます。美和ロックでは、ロッキングバー方式と回転式タンブラーを採用したロータリーシリンダー錠「U9シリンダー」や、メインタンブラーとサイドタンブラーの2WAY構造となっており複製が非常に困難で防犯性に優れた「PRシリンダー」など多くの種類の鍵を製造・販売しています。美和ロックに次いで第2位の国内シェア率を誇る「GOAL(ゴール)」では、複製が難しくピッキングが非常に困難とされる「V18シリンダー」や「GRANDV(グランブイ)」などの鍵を取り扱っています。そのほかにもアンチピッキングピンを使用した「ピンシリンダー」や8個以上のピンを使用したディンプルキー「Xキーシリンダー」などの鍵を販売する「ユーシン・ショウワ」、官公庁や公的機関、高級マンションなどに導入されている鍵を取り扱う「HORI(ホリ)」、戸建て住宅用の多くの種類の鍵を扱う「WEST(ウエスト)」といったメーカーがあります。
 
一般的な金属製の鍵には多くの種類があります。ディスクシリンダー錠は鍵山がギザギザになっている鍵です。内筒に板状のタンブラーが数枚入っており、鍵を挿し回すことで内筒が平行になり解錠します。空き巣がよく使う手口であるピッキングに弱く防犯性が低いとされ、現在多くの鍵メーカーで製造していません。ただし古くからある戸建て住宅やマンションでは今でも見かけることがあります。ピンタンブラー錠とも呼ばれるピンシリンダー錠は、鍵の刻みが片方のみであるのが特徴的です。 シリンダー内部にあるピンの高さがすべて揃うと解錠される仕組みになっています。 ただしピンが一方向にしかないため、防犯性が低い種類の鍵の1つとされています。ロータリーディスクタンブラー錠は、多くの住宅で採用されており美和ロックのU9シリンダーが特に有名です。鍵を挿して回すと内部のタンブラーが回転し、ロッキングバーが溝にはまり施錠するロッキンバーシステムが採用されています。不正解錠に強く防犯性に優れた鍵です。ディンプルシリンダー錠は内部のピンの数が非常に多く、構造が複雑な鍵です。鍵の表面には大きさの種類の異なるくぼみが複数あり、鍵先が丸くなっています。ピッキングなどの不正開錠に非常に強く高い防犯性を誇る鍵です。
 
タンブラーにマグネットを使用したマグネットタンブラーシリンダー錠は、磁石のS極同士またはN極同士は反発しあい、S極とN極は引き合う性質を利用した鍵です。同じ極同士が反発することで鍵内部のピンが押し上げられ、一直線に並び解錠する仕組みとなっています。以前は主に高級車の鍵として利用されていたウェーブキーシリンダー錠は、鍵にギザギザがなく表面に波形のくぼみが彫られています。その見た目から「彫刻キー」とも呼ばれており、現在は防犯性の高さから玄関の鍵にも採用されています。ウェーブキーシリンダー錠には、サイドバー方式が導入されています。サイドバー方式とは、シリンダー内部にサイドバーというピンを内蔵することで、鍵を挿し回した際にのみサイドバーが回転して解錠できる仕組みです。ピッキングに使用される特殊な工具をシリンダーに差し込んでも鍵が開かないため、不正解錠は困難とされています。防犯性の高さに加え、鍵穴に鍵を挿す際にスムーズにささりやすく使いやすいため、多く種類のある鍵のなかでも人気です。
 
日本の鍵メーカーでは、金属製の鍵のほかにも電気錠や電子錠などの鍵を取り扱っています。電気錠とは配線工事により電気を引いて電力を供給することにより解錠や施錠を行う鍵です。電子錠は乾電池の電力により作動する鍵のことを言います。一般的な金属製の鍵と同じく防犯対策を担う電気錠や電子錠にはオートロック機能を搭載している種類が多く見られます。電気錠の設置には電気工事士の資格を有する専門業者による工事が必要となります。電子錠はメーカーや種類によって設置方法が異なります。業者に設置を依頼するほかにも、種類によっては自分で取り付けることができる製品もあります。
 
電気錠や電子錠には、暗証番号タイプやカードタイプ、リモコンタイプや指紋認証タイプなど多くの種類があります。カード型の電気錠は、リーダーにカードを通したりICカードをかざしたりすることで解錠します。リモコン型はリモコンのボタンを押すことで電気錠に電波を送り解錠します。鍵を取り出す必要がなく、上着のポケットの中からでもリモコンの操作が可能です。暗証番号型は、ドア付近に設置されたテンキーに決められた番号を入力することで解錠できる鍵です。外出時に金属製の鍵を持ち歩く必要がないため紛失の心配がありません。タッチキー型の電気錠は、鍵をバッグなどに入れておけば、そのつど取り出さなくてもドアハンドルなどに付いているセンサーに触れるだけで解錠できます。指紋認証型は、生体情報を使って本人を識別する生体認証タイプの種類のひとつです。リーダーにあらかじめ登録しておいた指紋を読み取らせて本人確認を行い解錠します。生体認証タイプには指紋認証型や顔の鼻や目の位置などから本人確認をする顔認証型、手のひらをざして血管の形や分岐を読み取る静脈認証型、瞳の虹彩と呼ばれる部分を利用して認証し解錠する虹彩認証型などさまざまな種類があります。

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