鍵紛失（かぎふんしつ）
鍵紛失は、出先で鍵をなくてしまうことをいい、自宅のみならず職場の鍵となると信用問題に関わることにもなりかねません。鍵紛失は第三者に拾われた場合、悪用される可能性もあるため、空き巣や不法侵入といった防犯面のリスクが懸念されます。マンションなどの集合住宅では、ほかの住人に迷惑をかけることになりかねません。鍵紛失は、日頃から気を付けていても、誰でもしてしまうリスクがあります。鍵紛失してしまったら「どうしよう」とパニックになりがちですが、防犯面のリスクを最小限に抑えるためにも慌てずに、落ち着いて行動することが大切です。
家の鍵を紛失してしまったことに気づいたら、まずは身近な所を探すことが先決です。鍵紛失してしまったと思っても、意外に身近にあって拍子抜けすることがあります。鍵紛失してしまったらポケットのなかやカバンのなか、買い物袋、車内、デスク、休憩所、コンビニなど、立ち寄ったと思われる場所を隅々まで探してみて、それでもなければ警察署や交番に遺失届を出してください。なくした鍵が警察署に届いている可能性があります。遺失届は警察署や交番に出向かなくても、電話・インターネット・メールで届け出ることが可能です。商業施設や公共交通機関などで落し物があると、数日後に警視庁の遺失物センターに届けられます。そこから遺失届と合う物があれば、連絡が来る仕組みです。一戸建て持ち家と、マンションなどの賃貸や集合住宅の鍵紛失では、警察署に遺失届を出してからの行動が異なります。一戸建ての鍵紛失の場合は、まずは同居している家族に連絡をしてください。賃貸や集合住宅での鍵紛失の場合は、警察署に遺失届を出した後に大家さんや管理会社に連絡を入れてください。セキュリティの面から、鍵紛失した際は管理会社への連絡が必要です。鍵紛失後連絡が遅くなると、トラブルに発展するリスクがあります。困ったときすぐに連絡できるように、大家さんや管理会社の連絡先を携帯電話に登録しておくことが重要です。 鍵紛失してしまうと家に入れないため、鍵を開ける必要があります。一戸建て持ち家の鍵紛失の場合は、家族に連絡するのが基本ですが、緊急の場合や家族がいない場合は、近所や地域の鍵屋さんへ解錠の依頼をする必要があります。賃貸や集合住宅の鍵紛失の場合は、大家さんや管理会社に連絡がつく時間であれば、スペアキーやマスターキーで解錠してくれたり、指定の業者を手配する場合があるため、大家さんや管理会社の指示に従ってください。
鍵を落とした際、万が一心無い人に拾われてしまうと、空き巣や不法侵入のリスクがあります。鍵には「鍵番号」が刻印されています。鍵番号は、鍵の刻み方や大きさ、深さなど鍵の形状を識別する番号で、「鍵番号」の情報から住所や氏名などが特定されることはありません。鍵だけを無くして誰のものかわからない場合は、防犯面に関してのリスクはそれほど高くないといえます。しかし、鍵と一緒に住所や氏名が記載されている物をバッグに入れていて、バッグごと落としてしまったような場合は住所が特定されるリスクがあります。免許証は住所と顔写真も載っているため、注意が必要です。リスクを抑えるために、鍵と免許証は別に保管してください。マイナンバーカードも住所や氏名が記録されていて、個人情報を特定されるリスクがありますので、免許証同様、鍵とは別に保管してください。住所や氏名を書いたキーホルダーなどを付けていて鍵紛失した場合もリスクが高くなるので注意する必要があります。鍵を落とすところを見ていた人が鍵を拾い、後をつけて住所が特定されるということもあります。SNSなどの不特定多数が閲覧できる場所で、鍵紛失したことを公開して鍵を探してもらったり心当たりを聞いたりする行為も、リスクが高くなります。鍵を探す協力者を装い、個人情報を聞き出そうとする人が近づいてくるリスクがあります。鍵紛失したことを家族や信頼できる友人以外に知られないようにしてください。
どんなに気を付けていても鍵紛失のリスクはありますが、少しの手間で鍵紛失のリスクを大幅に減らすことができます。ひとつの方法として、鍵に鈴や、目立つ大きなキーホルダーをつけておくと、落とした時に音がするので気づきやすくなります。非常に簡単な方法なので、年齢や住む場所に関わらずすぐに
対策ができます。近年便利なアイテムとして注目されているのが、GPSやBluetoothを活用した「紛失防止タグ」を鍵に取り付けると、位置情報がスマートフォンから確認できたり、音や光で落としたことを伝えるので、鍵紛失してしまった際も見つけやすくなります。ただし、細かい位置情報まではわからないので、目安として使用してください。これらの方法は100％ではないものの、鍵紛失のリスクを大幅に減らすために役に立ちます。
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