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セキュリティゲート(せきゅりてぃげーと)

セキュリティゲートとは、セキュリティが必要な場所に導入されているゲートのことです。セキュリティゲートは企業のエントランス、工場、公共施設、建設現場などさまざまな場所に導入されています。従来の企業や施設などに設置されているドアや自動ドアでは、誰でも簡単に入退室ができてしまいます。しかし、セキュリティゲートを導入し入退室不する人の制限をすることで不法侵入を防ぎ、さらに個人情報や機密情報などの情報漏洩を防止することが可能となります。セキュリティゲートを利用する関係者などは、あらかじめ個人の情報をデータベースに登録をしておきます。そして、登録した情報をIDカードや生体認証システムと連携させることで、利用者はスムーズにセキュリティゲートの入退室が可能になります。従来、不特定多数の人がいるような場所には警備員を配備していましたが、昨今はセキュリティゲートを併用している企業や施設も増加しています。多くの人が入退室する場所では、セキュリティゲートの方が効率よく防犯対策ができるためです。業種や導入する場所によって用途が異なるため、それぞれの利用シーンに合わせた機種選びが必要です。
 
セキュリティゲートのタイプはいくつかありますが、主に「フラップ式」「アーム式」「スライドパネル式」があげられます。フラップ式の特徴は、ゲートに板状の部品が取り付けられ人がセキュリティゲートを入退室するたびに自動で開閉するタイプです。駅にある自動改札機のような仕組みなので、利用者には比較的馴染みのあるセキュリティゲートといえます。フラップ式のメリットは、製品にもよりますが利用者がセキュリティゲートを入退室する際1分間に約50人の認証ができるというスピード感です。そのため、フラップ式のセキュリティゲートは人が多い場所に導入することでより機能を発揮します。アーム式の特徴は、入退室する際セキュリティゲートに取り付けられた三又のアームに軽く体重をかけて入退室します。三又のアームを手動で回転させて通過するためフラップ式に比べると少し時間がかかります。アーム式のセキュリティゲートでは、1分間に入退室できる人数は30人程度とされています。
 
アーム式は屋外でも導入が可能なため、建設現場や工場などの出入り口で従業員や関係者の入退室管理にも活用されています。アーム式セキュリティゲートのメリットは、入退室する場合アームの回転を自由に変更できることや、コンパクト設計のため広いスペースを確保できない場所にも設置可能な点です。さらに、プラップ式に比べて初期費用が低いことも導入する側にとって大きなメリットになります。スライドパネル式の特徴は、人が入退室する場合2枚のパネルがゲート側へ垂直方向に移動することです。パネルの高さを選べるため、セキュリティゲートの導入場所に合わせて設置が可能です。メーカーによっては、パネルは強化ガラスを使用し高さが最大1,800mmで厚さが12mmのサイズもあります。体当たりや乗り越えなどの不法侵入を防ぐ効果が高いため、厳重なセキュリティを必要とする場所に適したセキュリティゲートです。安全面で気になる「挟まれ防止」については、障害物検知機能システムにより安心して利用できます。
 
セキュリティゲートの種類はいくつもありますが、共通している特徴は不法侵入や共連れなどの不正通過の防止、さらには従業員や関係者の入退室の管理ができることです。警備員のみでセキュリティ対策を行う場合、警備員の人数も必要となり通過する人の検査に時間も要しますが、セキュリティゲートを導入することで短時間で多くの人が入退室ができるようになり効率もよくコスト削減にも繋がります。しかし、セキュリティゲートの導入には注意点もあります。それは、初期費用が高額になる可能性があることです。人が大勢いる場所に導入する場合は、セキュリティゲートの台数が増えるため導入コストは上がります。また、セキュリティゲートは電気で稼働しているため災害時に停電するとセキュリティシステムは止まります。そのため部外者の侵入や情報漏洩のリスクはありますが、警備員などの人員の確保などを含めた対策をとることでリスクの回避は可能だと考えられます。
 
セキュリティゲートの初期費用は、簡単な設置で完了するゲートであれば数十万円から高額なものだと数百万ほどします。しかし、導入する企業や施設は増加傾向にあります。それは、昨今の個人情報や企業情報についてセキュリティ意識が高まりつつあるため、人手だけでは不十分な防犯対策をセキュリティゲートを導入し補うためだと考えられます。セキュリティゲートの導入によって、より防犯施策を高め、利用者の入退室管理、コスト削減など多くの恩恵を受けることができます。さらに、セキュリティゲートのある場所に通っている利用者や関係者は、セキュリティゲートがあることで安心感を得られるため企業のイメージアップも期待できます。

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