電気錠の故障と修理

電気錠の故障と修理

電気錠は、名前の通り電気で動作する錠前のことを言います。通常、錠前は子鍵(合鍵)やサムターン(つまみ)を回し、施解錠するのに対して、電気的に動かすものの総称として電気錠と呼びます。
基本的には、制御部、操作部、駆動部がセットになっています。
特に大掛かりな装置が置かれるわけでもなく、特殊な操作は必要ありません。基本的にはボタンを押すだけで施錠、解錠できると思ってください。
電気錠にするメリットは、離れた場所から扉の施解錠が出来るということです。
ちょっとしたお出かけには鍵を持たなくても、暗証番号やカードキーで自由に鍵の開閉ができます。また、ボタン一つで施解錠が出来るため、扉の開閉状態も確認できて、開けっ放しや閉め忘れということが避けられます。子鍵を持たなくて済むので、鍵をなくしたなどの心配がありません。
近年では、ICカードやスマートフォン、リモコンや生体認証での施解錠できるタイプもあり、非常に便利になってきました。
しかし、デメリットもいくつかあります。まず、電気がないと自動的に動かないことや家の中に入るために必要なものを全て無くしてしまった時などです。非常に便利な反面、デメリットもあることも覚えておいてください。また、電気錠にも耐久年数などがあり、日本ロック工業会(JLMA)が定める年数が7年としています。不具合の症状を確認して、原因を調べてみましょう
 
 

故障の主な原因

〇電気錠の主な原因とは
 

機器の故障・破損、電気錠制御盤の故障・破損、表示器の故障

扉の歪み

落雷の影響や、雨水、ごみなど

・機器の故障・破損、電気錠制御盤の故障・破損、表示器の故障
この場合はカードキーや暗証番号を使っても反応しないなどの不具合が発生します。いつも通り使っていて、カードをかざしたり、暗証番号を入力しても反応しない場合は、カードの破損、暗証番号のリセットしよる不具合が考えられます。電磁を帯びたカードは熱に弱い特徴があります。暖房機の近くや、温められた車の中などには置いたままにしていると、カードキーの磁力を失い、機器本体にかざしても開かないという不具合が起こりますので注意が必要です。
 
 
・扉の歪み
 
反応はするけど、鍵が開かない場合は機器の本体の故障、または経年劣化による建物の歪みが原因で開かない可能性があります。このような場合、扉のリフォームといった作業が必要となるため、経験のある鍵屋に修理、交換を頼むことをおすすめします。
多くの電気錠は、扉を閉めると、自動的に鍵がかかるようになっています。しかし、扉を閉めても、鍵がかからないという不具合も、機器本体の故障や建物の歪みが原因の可能性があります。この場合も、建物の歪みが生じてる場合は、リフォーム業者に相談するのがいいでしょう。
機器本体の電池が切れている場合、非常用のシリンダーがあればそのシリンダーで施錠、解錠ができます。
 
 
・落雷の影響や、雨水、ごみなど
 
ここ数年、台風を含めた自然災害が多く発生している為、そのようなときにも断線などが多く見られます。このような時にも、非常用のシリンダーがあれば安心です。
 
一般的には電気錠本体の故障が1番多く、2番目に多いのが通電の断線です。
 
・電気錠がロックしない、ロックしたまま開かない。
・電気錠から異音がする。
・電気錠の操作が遅い。
・電気錠機器が反応しない。
・エラー表示がでる。
 
このような症状がある場合、電気錠本体の電子基盤や、細かい部品が壊れている場合があります。そのような時は、経年劣化や歪みなどを除くと、電気錠本体の交換しかありません。
 
電気錠の修理・交換などは自身では行わず、必ず専門知識を持っている鍵屋に頼むのが一番良いでしょう。
いつまでも長く使えるように、普段から少しでも異変や不安なことが、あればすぐにカギ舎株式会社にお問い合わせ下さい。