ドアクローザー
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ドアクローザーとは
ドアクローザーとは、玄関ドアなどに使用されているドアに備え付けられている設備のことをいいます。ドア上部の内側に設置されている装置です。
このドアクローザーが付けられないガラスのドアなどでは、フロアヒンジを活用しますが、一般的なドアについては、直接ドアに設置できますから、このドアクローザーを活用されています。
フロアヒンジ同様に、ドアを開閉する際のスピードを調整させることができます。油圧の力を用いて、ドアをゆっくりと自動的に閉めることができます。
ドアクローザーには、大きく分けて2種類あって、押す側のドアに付ける「パラレル型」、引く側のドアに付ける「スタンダード型」があります。
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ドアクローザーの耐用年数
ドアクローザーの耐用年数は、メーカーや製品によっても違いますが、おおむね10年~15年程度の耐用年数であるといわれています。
フロアヒンジ同様に、使用頻度によってもその耐用年数に差がでるものと考えられます。自宅のドアであれば、1日に数回程度の開閉に留まる場合もありますが、公共トイレなどのドアであれば、1日に数十回も開閉するものもあるでしょう。
使用頻度が高く、外気に触れるものであれば、耐用年数は短くなります。「ギギギッー」という異音がする場合には、寿命が近づいていると考えられます。丁寧に使用しているドアであるとしても、10年以上使用しているものであれば、消耗の時期が近付いていると考えていいでしょう。
ドアクローザーについては、ホームセンターなどでも安価で購入することができますので、何かあった時には交換すると良いでしょう。
自分自身で交換される方もおられますが、専門の業者に頼んで交換することをおススメします。このドアクローザーは、取り付け角度や調整がとても大事で、なかなか一般の人では難しいものなのです。
適切に取り付けや調整が行われていない場合では、ドアの開閉が正しく行えないこともあります。思わぬ事故などに繋がる可能性もありますから、些細なことでも専門の業者に依頼し、安全に交換することが良いでしょう。
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ドアクローザーの交換や修理、メンテナンスが必要な症状
- ・ドアの閉じるスピードが早くなった
- ・ドアの閉じるスピードが遅くなった
- ・ドアが重くて開けにくくなった
- ・ドア上部のドアクローザーから油が漏れている
- ・ドアを開けて手を離しても自動で閉まらない
- ・ドアの開閉時に途中スムーズに動かない箇所がある
- ・ドアの開閉時におかしな音がする
- ・15年以上使っている
この中でも特に多いのが、ドアの開閉スピードと、スムーズな開閉ができなくなるというトラブルです。
この時に、ドアクローザーに油を差すなど対処される方がおられます。一時的に良くなったように思っても、実はほこりなどが付着する原因となり、さらに悪化する可能性があります。ドアクローザーのメンテナンスや修理は、自分自身で行うことができません。
決して油を差すことなどはせずに、すぐに専門の業者に修理やメンテナンス、交換を依頼することがいいでしょう。
もしもこの症状を放置していると、思わぬ事故が起こってしまったり、けがをしてしまったりする可能性があります。
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ドアクローザーの調整
ドアクローザーは、本体の側面にある調整弁によって、ドアの開け閉めにかかるスピードを調整することができます。
簡単な工具で行うことができますが、プラスドライバー、マイナスドライバー、専用スパナなどが必要になりますので、ドアクローザーに合った調整方法で行います。調整弁はその機種によっても違い、1個付いているものや3個付いているものもあります。
ドアクローザーが付いているドアは、閉まるスピードが3段階になっており、ドアの開閉角度によって、そのスピードが変わります。調整弁を時計回りに回していくと、ドアが閉じるスピードは遅くなり、反時計回りなら、ドアが閉じるスピードは速くなります。
調整弁は、調整範囲が決まっており、緩めすぎると油漏れを起こしてしまう原因となりますので、注意が必要です。
調整弁による調整を行っても、またすぐにドアのスピードがおかしくなるようであれば、交換が必要な合図であると理解しましょう。
また油漏れを起こしているのであれば、既に交換の時期が来ていますので、すぐに専門の業者に依頼する必要があります。
まとめ
「フロアヒンジ」「ドアクローザー」は基本的に同じ機能を有しています。
ドアの種類によって、取り付けられる種類が変わってきます。
ドアの開閉トラブルは、少しずつ劣化する中で起こってくるものです。
ある日突然故障したように思われますが、実は注意深く観察していると、日々の中で発見できるものです。
いつも開けている自分自身の手の感触や耳で様子を感じるようにしてください。
- ・いつも開けている感じと違う
- ・聞き慣れない音がするようになった
- ・そういえば油がポタポタ落ちている
このようなことは普段から少しだけ意識することで確認することができるのです。
ドアトラブルに至る前に、このような異変に気が付いた場合には、すぐに専門の業者に修理やメンテナンスを依頼する必要があると思いましょう。
まずはお気軽に相談することがよいでしょう。