フロアヒンジ
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フロアヒンジとは
フロアヒンジとは、マンションやコンビニエンスストアなどの店舗において使用されているドアに備え付けられている設備のことをいいます。
ガラスのドアなどに使われており、ドアの軸下に設置されている装置です。
注意深くみてみますと、ステンレス製の装置が埋め込まれていることが分かると思います。このフロアヒンジが、ドアを開閉する際のスピードを調整させることができます。
スプリング(バネ)とオイルダンパー(油圧)の力を利用しています。 -
フロアヒンジの耐用年数
一般的に、日本のメーカーにおいては1年の保証期間を設けていますが1年程度で故障することはまれで、5年~10年程度は交換する必要はないといわれています。
ただし、フロアヒンジを活用しているドアによっては、1日に数回しか開閉しないドアや何十回も開閉するドアもあります。その使用頻度によっても、耐用年数に変化が見られます。
また使用されている環境によっても、違いがあります。 風が強く、吹き込みによってドアに負担がかかるような場合においては、耐用年数が短くなるといえます。かなり風の強い場所に設置されているドアのフロアヒンジでは、1年程度で交換となった例も存在しています。無理に負担がかかるようなことがあると、故障する原因となってしまうと理解しておく必要があります。
不具合が出始めてもほったらかしにして、開閉に不具合がでてから初めて対処される方が多いですが、これではメンテナンスできずに交換となってしまい、余分な出費となってしまいます。
ドアの開閉に問題はみられないといえども、おかしな音がしないか、軸がガクガクしていないかなど、普段からチェックしておくようにしてください。また定期的なメンテナンスを行うこともおススメします。
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フロアヒンジの交換や修理、メンテナンスが必要な症状
- ・ドアの閉じるスピードが早くなった
- ・ドアの閉じるスピードが遅くなった
- ・ドアが重くて開けにくくなった
- ・ドア軸下のフロアヒンジから油が漏れている
- ・ドアを開けて手を離しても自動で閉まらない
- ・ドアの開閉時に軸がガクガクし動きがおかしい
- ・ドアの開閉時におかしな音がする
- ・ドアが床に擦れている感じがする
- ・ドア軸下のステンレス部分が錆びている
上記の症状がある場合には、すぐに修理・交換などが必要です。
もしもこの症状を放置していると、思わぬ事故が起こってしまったり、けがをしてしまったりする可能性があります。 -
フロアヒンジの故障によるトラブルについて
フロアヒンジが故障するとこのようなトラブルが発生してしまいます。
- ・ドアの閉じるスピードが極端に早くなってしまい、挟まれて怪我をしてしまった。
- ・ドアを開けるのが極端に重くなり、お年寄りや子どもなどでは開けることができなくなってしまった。
- ・ドアがきちんと閉まらなくなり、鍵をすることができなくなってしまった。
ドアで指を挟んでしまった場合には、指を骨折したり、中には切断にまで至ったという重傷を負う場合もあります。そのような場合、責任問題に発展しないとも限りません。
フロアヒンジにこのような症状が出てしまうと、ドアのフロアヒンジの末期症状であるといえます。ここまで来ると、多くは交換が必要な状態です。
多くの方は、修理やメンテナンスの症状があったとしても、そのまま放置してしまいます。
しかし早く対処し、定期的にメンテナンスを行うことで、耐用年数が長くなり、余分な出費を抑えることができます。 -
フロアヒンジの施工例
まとめ
「フロアヒンジ」「ドアクローザー」は基本的に同じ機能を有しています。
ドアの種類によって、取り付けられる種類が変わってきます。
ドアの開閉トラブルは、少しずつ劣化する中で起こってくるものです。
ある日突然故障したように思われますが、実は注意深く観察していると、日々の中で発見できるものです。
いつも開けている自分自身の手の感触や耳で様子を感じるようにしてください。
- ・いつも開けている感じと違う
- ・聞き慣れない音がするようになった
- ・そういえば油がポタポタ落ちている
このようなことは普段から少しだけ意識することで確認することができるのです。
ドアトラブルに至る前に、このような異変に気が付いた場合には、すぐに専門の業者に修理やメンテナンスを依頼する必要があると思いましょう。
まずはお気軽に相談することがよいでしょう。