インターホンシステムをIPインターホンにリニューアルするメリット
集合住宅のインターホンシステムは、訪問者が居住者を呼び出すだけでなく、居住者の利便性や防犯性を高める設備としても重要です。築年数の古い集合住宅のインターホンは、機能がシンプルで長年の使用により老朽化が進んでいる場合があります。そのままリニューアルせずにいると、最新設備が整った別の集合住宅に引っ越しを考える居住者もいるかもしれません。この記事では、集合住宅のインターホンをIPインターホンにリニューアルするメリットなどをご紹介します。
◎集合住宅におけるインターホンリニューアルのタイミング
築年数の古い集合住宅に取り付けられている従来のインターホンは、多くの場合シンプルなアナログ方式です。敷地内での使用と居住者が在宅していることを前提としており、基本的な呼び出しと応答機能しかありません。集合住宅の室内に設置された親機と玄関にある子機が、通信用と電力用の2本の配線でつながれています。またオートロック付きインターホンの場合は、エントランスに集合玄関機があります。一般的に集合住宅に設置されているインターホンの機器は、寿命が10〜15年とされています。築年数の古い集合住宅では、導入から10年が過ぎた頃からインターホンのリニューアルを検討する時期に入ります。劣化した集合住宅のインターホンは、突然使用できなくなるリスクがあり、故障するとオートロックが開かないなどさまざまなトラブルが発生します。来訪者の呼び出しがあっても確認ができなくなったり、オートロックが壊れて動かなくなると、集合住宅の防犯性や利便性は著しく低下します。また故障した古いインターホンは、すでに部品の廃盤などで修理ができない場合もあります。しかし、とくに大きなトラブルがなければ、インターホンの設置から15年以上経過していても、リニューアルされずに古い設備のままになっている集合住宅も多くあります。来訪者対応の際に音声の途切れや乱れなどの不具合が見られても、使用に問題がなければ放置され、居住者が不満を抱えていることもあるでしょう。不満を抱えた居住者は、新しい設備を備えた物件に転居するようになり、空家率が高くなることで管理費の積立不足など、集合住宅全体の問題に発展します。国の調査では、築年数の古いマンションほど空室率が高いというデータもあります。しかし、マンション購入などで重視されるのは、集合住宅の築年数よりも駅からの距離が近いといった立地の良さです。建物をリノベーションし、インターホンも最新の設備にリニューアルするなら、防犯性や利便性が良くなり入居率の回復が見込まれます。
◎従来のインターホンにリニューアルするリスク
集合住宅で従来のインターホンにリニューアルする場合、専門的な電気工事士の資格を持つ業者に依頼し、共用部分と専有部分の全部屋での複雑な配線工事が必要となります。住居ごとに工事の日程調整が必要となるため、大規模な集合住宅ほど工事の日数が長引き、コストも高くなります。工事中は訪問者への応対も難しくなるため、不審者に集合住宅が狙われるリスクも高まるでしょう。機器の設置場所は配線の都合で限定されるため、集合住宅の共用部分はサーバーや制御装置の設置に広いスペースが必要です。また従来のアナログ方式のインターホンは、通信システムのセキュリティが脆弱なため、盗聴など集合住宅への不正アクセスのリスクが高くなります。ひとつの端末に対して接続できる機器の台数が限られており、広い敷地や出入り口の多い集合住宅で使用するには拡張性に乏しい場合があります。従来のインターホンにも、さまざまなタイプがあります。オートロックでないタイプのインターホンが設置された集合住宅は、玄関前まで不特定多数の人が容易に侵入でき、敷地内への部外者の出入りを管理する手段もありません。オートロック機能があってもカメラ機能が付いていない集合住宅のインターホンは、訪問者を確認する手段が声のみとなり、不審者に対するセキュリティ性に欠けます。従来のインターホンには、モニター付きインターホンもあります。しかし、カメラがモノクロで映像品質が悪い機器の場合、夜間など集合住宅の周りが暗いときは映像の確認が難しいかもしれません。従来のインターホンを集合住宅に設置する場所、親機と子機を乾電池や充電式で動く機種にすることも可能です。しかし、そのような機種は定期的な電池交換や充電が必要になります。交換に気付かないで放置していると、来訪者の呼び出しに気付けなくなったりインターホンへの応答ができなくなるかもしれません。
◎集合住宅のインターホンをIPインターホンにリニューアルするメリット
IPインターホンは、集合住宅に最適なIPネットワークを活用した最新のインターホンシステムです。インターネットが接続できる環境なら、自宅にいなくてもどこからでも通信ができます。海外からでも、リアルタイムに遠隔で集合住宅の来訪者の応対が可能です。集合住宅のインターホンをリニューアルするにあたり、再び従来のインターホンを設置しようとすると、集合玄関周りと全ての住居内での工事が必要になります。複雑で専門的な工事になるため多くのコストと日数がかかり、集合住宅の居住者全員の理解も得なければなりません。IPインターホンであれば、リニューアルと同時にインターネット環境を整えて、高速な光回線を利用したインターネットシステムを利用できます。親機と子機を従来のアナログ配線で接続する必要がありません。簡単な短期の工事のみで集合住宅全体のシステム構築が可能です。長期の工事期間中、集合住宅のインターホンシステムが使えないという事態も避けられます。従来のオートロックが付いていないインターホンの場合、訪問者を室内から確認する手段は声のみとなります。しかしIPインターホンのオートロックシステムを導入すれば、高性能なカメラで集合玄関に映る来訪者の姿を確認し、その場で解錠もできます。外出時に来訪者が不審な行動を起こした場合でも、遠隔からリアルタイムでやり取りできるため、その場で警察に通報したり、録画された画像を証拠として残すことも可能です。機種によっては外部機器との連携も可能なので、電気錠や回転灯などを連携させて集合住宅のセキュリティを強化できます。全ての機器を遠隔で一箇所から管理できるため、人件費や管理の手間も大幅に削減できます。アナログ配線のLANケーブルは基本的に暗号化されていないためセキュリティに問題があります。しかし、IPインターホンのインターネットシステムは、高度な暗号化技術により高いセキュリティが保たれています。従来のインターホンシステムのメンテナンスでは、専門業者が集合住宅を訪問する必要がありましたが、IPインターホンはメンテナンス時も遠隔から作業できます。システムに不具合が起こった場合も、管理者が業者に連絡してすぐに対応してもらえるため、復旧までのスピードを大幅に短縮できます。また機器の故障で取り替えの必要が生じても、故障した機器だけを取り替えれば元通りに使用できます。サーバーを設置する必要がなく省スペースなため、余った敷地の有効活用も可能です。IPインターホンであれば、集合住宅の増築などで後から機器を追加することも可能で、台数の制限もほとんどありません。
◎集合住宅のリニューアルに最適なコメリットのIPインターホン
コメリットは、インターホン市場で世界第3位のシェアを誇る世界的なイタリアの企業です。コメリットのIPインターホンは、全ての機器がLAN配線から電気の供給が可能なPoE給電に対応しています。集合住宅にインターネットが接続できる環境があれば、各住戸機器をアナログ配線でつなぐ必要がないため、複雑な工事は不要です。短い期間の簡単な工事で集合住宅のインターホンリニューアルが完了するため、コストも低く抑えられます。各住戸に親機を設置しなくても、手持ちのデバイスにアプリを入れて、親機として使用することも可能です。全ての居住者と工事の時期を相談し、個別に入室して設置作業をする手間も省けます。デバイスの使用に慣れていない高齢者などには、親機を室内に設置し従来通りの使用をすることも可能で、親機の設置は短時間で簡単にできます。使用できるデバイスは、スマートフォンやタブレット、PCなど用途に合わせて自由に選択可能です。自宅にいなくても、手持ちのデバイスから映像で訪問者を確認し、リアルタイムで応対やオートロックの解錠まで行えます。たとえば、保護者が勤務中であっても、職場でスマートフォンから子どもの帰宅を確認し、遠隔で解錠するなどの利用も可能です。子どもは学校に鍵を持っていく必要がないため紛失や盗難の心配がなくなり、保護者は子どもの帰宅をリアルタイムで把握できます。インターホンのリニューアルにコメリットのIPインターホンを採用するなら、若い子育て世帯の入居希望者増加も期待できるでしょう。コメリットのIPインターホンでは、オートロックシステムの解錠にさまざまな方法を利用できます。カードをかざすだけで解錠できるICカード認証、物理的な紛失や盗難のリスクがない暗証番号やQRコード認証、セキュリティ性の高い顔認証などから選択が可能です。
◎インターホンリニューアルに最適なULTRAテンキー式エントランス機UT8020K
コメリットのULTRAテンキー式エントランス機UT8020Kは、集合住宅のインターホンリニューアルに最適な、メカニカルボタンを採用したテンキー付きの集合玄関機です。テンキーのボタンがひとつずつ独立しているため反応が良く、押し心地も快適で耐久性に優れます。防水防塵の性能を表すIP保護等級は65で、少々の雨風では故障しないことを示しているため、集合住宅のインターホンリニューアルでUT8020Kを屋外に設置しても安心です。破壊耐久性もIK08で、宅配荷物の衝突など日常的な衝撃には十分耐えられます。本体はネジ式のため、場所を選ばず誰でも簡単に取り付けが可能です。シンプルな暗証番号の操作でオートロックの解錠ができます。最大で1,000個の暗証番号を登録できるため、大規模な集合住宅のリニューアルでも住戸ごとの設定が可能になり、セキュリティ対策も万全です。暗証番号だけでなく、ICカードやICタグ、QRコードの解錠にも対応し、オプションで顔認証も選べます。リニューアルした集合住宅のセキュリティレベルや環境に合わせて自由に選択できます。オートロックの解錠方法には、スケジュールを設定できる便利な機能が付いています。たとえば、暗証番号やQRコードの認証時に利用可能な日時や回数を設定しておくと、業者などが許可された日時にのみオートロックを解錠して入室できます。集合住宅のインターホンリニューアル後は、入居者全員のセキュリティを高め安全を守りつつ、出入りする人の利便性も高められます。高画質な広角カメラを内蔵し、昼夜を問わず来訪者を詳細にとらえた鮮明な画像の確認が可能です。イタリアに本社を置く企業ならではの洗練されたデザインで、シルバーとブラックから集合住宅リニューアルのイメージに合ったカラーを選択できます。
◎インターホンをULTRA テンキー式エントランス機UT8020Kにリニューアルした事例
多くの集合住宅において、インターホンのリニューアルにコメリットのULTRAテンキー式エントランス機UT8020Kを導入する事例が増えています。コメリットのIPインターホンによってリニューアル前よりも集合住宅の防犯性と利便性が高まり、居住者の満足度が向上するため、集合住宅の価値も高まります。
⚪︎分譲マンションのインターホンリニューアルにUT8020Kを採用した事例
分譲マンションのインターホンをニューアルする際に、ULTRAテンキー式エントランス機UT8020Kを採用する事例が増えています。従来のインターホンシステムにリニューアルするよりも、大幅にコストや時間の削減が可能です。コメリットのUT8020Kの採用により、築年数が古く購入しやすい物件に最新の設備がついていることで、若いファミリー世代からも注目が集まっています。
⚪︎賃貸マンションのインターホンリニューアルにUT8020Kを採用した事例
地方の賃貸マンションでは、供給過多と人口減少による空き家問題が深刻になっています。そのため、築年数の古い賃貸マンションのインターホンリニューアルに、ULTRAテンキー式エントランス機UT8020Kを採用する事例が増えています。コメリットのIPインターホンの採用によって賃貸マンションの防犯性と利便性が高まると、物件を選択する際の重要な決め手となり、近隣の集合住宅との差別化を図れます。UT8020Kは高い付加価値を提供するため、家賃の値上げ交渉もスムーズに行えます。
◎まとめ
集合住宅のインターホンシステムをコメリットのIPインターホンにリニューアルするなら、高いセキュリティ性と利便性により、安全で便利な暮らしを実現します。さらにインターホン導入にかかるコストや手間、時間も抑えられるため、少ない負担で集合住宅の価値を最大限に高めます。カギ舎では、集合住宅のインターホンリニューアルに最適なコメリットのIPインターホンを取り扱っています。インターホンのリニューアルやIPインターホンに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。