ドアクローザーの不具合と修理業者の選び方
ドアを便利かつ安全に使用するためにさまざまな部品が相互的に作用していますが、その部品のひとつにドアクローザーがあります。ドアクローザーは、ドアを緩やかに自動的に閉める機能を持ちます。万が一、ドアクローザーに不具合が発生してドアの閉まる速度が制御できなくなると、ケガをする恐れがあるので大変危険です。ドアクローザーの不具合は放置せず速やかに適切に対処しましょう。この記事では、ドアクローザーの構造や不具合についてご紹介します。
◎ドアクローザーの構造と働き
ドアクローザーは、ドアの閉まる速度を制御しながらドアを自動的かつ確実に閉めるための装置で、通常ドアの上部に取り付けられています。ドアクローザーはスプリングとオイルダンパーから構成されています。ドアが開くのと同期してスプリングが縮み、スプリングが元に戻る力を動力としてドアを自動的に閉めます。そしてそのスプリングが元に戻るスピードをオイルダンパーの油圧によって制御することで、ドアの閉まる速度を調整できる仕組みになっています。ドアクローザーはさまざまなタイプのドアに使用されていますが、とくに玄関ドアなどの重量のある開き戸や構造上指を挟む危険性の高い引き戸に多く取り付けられています。ドアクローザーが取り付けられていると、重たいドアが閉じるスピードを制御して指を挟むのを防ぐことができるので、安全性が高まります。開き戸用のドアクローザーにはスタンダード型、パラレル型、コンシールドタイプの3種類があり、ドアに合わせて左右勝手があります。スタンダード型はドアの開く側(玄関ドアの場合は室内側)、パラレル型はドアの開く側と逆側(玄関ドアの場合は屋外側)に取り付けられます。最近の住宅では、ほとんどパラレル型が使用されています。パラレル型は室内からアームが見えてしまうものの、砂ぼこりや風の影響を受けにくいので故障しにくいことがメリットであるといえます。コンシールドタイプは、ドアの上框のなかに埋め込んで設置します。ドアが閉まっている時には金物が一切見えないので、最も見た目に優れたタイプであるといえるでしょう。ドアクローザーは、製品によって異なる付随機能があります。たとえば、ドアを開いた状態で保持するストップ機能、ドアの閉まりはじめ(第1速度区間)や閉まりはじめから閉まる直前まで(第2速度区間)、閉まる直前(ラッチング作動区間)の速度を調整できる閉扉速度調整機能、ドアが開いている状態でドアの開く方向に強風などの強い力が加わったときに、ドアがそれ以上開くことを制御するバックチェック機能、180度以上開いたドアが75度~60度まで緩やかに閉じるディレードアクション機能などがあります。引き戸用のドアクローザーも引き戸のドアのタイプによって、片引き、二重引き、引き分け連動とタイプが分かれていて、それぞれ水平式と傾斜式があります。また引き戸も同様にドアに合わせた左右勝手があります。片引きは一般的な1枚扉の引き戸に取り付けられるタイプです。二重引きは2枚の扉が連動して開く場合に取り付けられ、1枚目の扉は高速ドア、2枚目の扉は低速ドアとなります。引き分け連動は2枚の扉が中央から左右に開く形のドアに取り付けられ、左右の扉が連動して緩やかに動くようになっています。

◎ドアクローザーの寿命の基準
ドアクローザーは消耗品であるため、長く使用するにつれて不具合が発生しやすい状況になります。ドアクローザーには、各メーカーが定める耐用年数、いわゆる寿命が存在します。耐用年数はその製品ごとに提示されていますが、使用頻度や使用環境にもよって異なります。厳密にいうと耐用年数ではなくドアの耐用開閉回数として定められており、一般的なドアクローザーの耐用開閉回数は約20万回です。それを年数で換算すると、10年~20年ほどであるといわれています。あくまでも耐用年数は一般的な使用方法を想定して定められているため、強風などの外力が加わりやすい屋外で使用する場合や使用頻度が極端に高い場所などではそれより短くなる可能性があります。10年以上使用しているなかで不具合が発生した場合には、寿命を迎えている可能性も視野に入れた方が良いでしょう。またドアクローザーの劣化が進むと、ドアの開閉時に異音などの兆候が見られることもあります。日ごろから異常がないか注意して観察することが大切です。
◎ドアクローザーに起こる不具合
ドアクローザーのよくある不具合のひとつに、ドアが緩やかに閉まらなくなることがあります。緩やかに閉まると思っていたドアが急激に閉まってしまうと、指を挟んでケガをする恐れがあるので大変危険です。またドアクローザーの故障を把握していたとしても、ドアクローザーが機能しない重量ドアは想像よりもはるかに重たく、閉まってくるドアを自力で制御するのは非常に困難です。ドアの閉まる速度が早くなった場合には、まずドアクローザーから油が漏れていないかを確認します。油漏れが発生するとオイルダンパーに不具合が生じるので、ドアの閉じるスピードを制御することができなくなってしまいます。ドアクローザーは、ほんの少しの油漏れでも支障をきたしてしまいます。ドアクローザーにおける油漏れは、気が付いたときに直ちに対処しなければいけません。ドアクローザーの油漏れの原因は一般的には部品の劣化、つまり寿命である場合がほとんどです。そして1度油が漏れてしまったドアクローザーは修理することはできないので、本体の交換が必要です。もし油漏れを認めなかった場合には、次にドアクローザーの速度調整弁の調整による修理を検討ししましょう。ドアクローザーには、ドアの閉まる速度を調整するための速度調整弁が付いています。製品によって異なりますが、ドアの閉まりはじめ(第1速度区間)、閉まりはじめから閉まる直前まで(第2速度区間)、閉まる直前(ラッチングアクション区間)に分けて調整することができます。速度調整弁による修理作業は単純ですが、作業中の安全確保と症状を悪化させないために慎重に取り組む必要があります。ドアクローザーの速度調整弁による修理の重要なポイントは、ネジを少しずつ動かすことです。速度調整弁のネジはわずかに動かすだけでドアの閉まる速度が大きく変化します。1度に大きくネジを動かすとドアが閉まらなくなったり、反対に勢いよくドアが閉まってしまいケガをしたりする恐れがあります。そして最も注意すべきことは、ネジを回しすぎてネジが外れてしまうことです。万が一ネジが外れると、その隙間から油が漏れる可能性があります。油が漏れてしまったドアクローザーは修理することができないので、本体交換を行う事態に発展してしまう可能性があります。作業に慣れていない方が安易に触ることは避けた方が良いでしょう。またドアクローザーが劣化してくると、このような速度調整弁による調整修理が行えなくなってしまうこともあります。その場合も劣化が進んでいる可能性が高く、修理で対応することは困難です。ほかにも、ドアの閉まる速度の不具合の原因として、オイルダンパーの異常も考えられます。オイルダンパーの異常もさまざまな部品の劣化によって生じている可能性が高く、修理することが困難であれば交換対応となります。またドア開閉時の異音の発生原因にもドアクローザーが関わっている場合があります。異音発生の原因としてはドアクローザーの本体やアーム、ブラケットなどのネジの緩み、ドアクローザーの各部品の劣化の可能性が考えられます。ドアクローザーに不具合を認めた際には、まずはその原因を特定し、それに応じて修理や交換作業を行っていく必要があります。

◎ドアクローザー修理の業者選び
ドアクローザーの不具合は、決してドアクローザー本体の交換だけが解決の糸口ではありません。場合によっては修理や各種調整によって問題が解決する場合もあります。良い修理業者は作業にかかる時間や費用、使用状況などを総合的に判断し、お客さまにとって最適な方法を提案してくれるでしょう。しかしなかには残念ながら、問題の本質を特定する技術がなかったり、過剰な費用を請求する業者も存在します。ネジの調整や簡単な修理で解決する不具合であるにも関わらずドアクローザー本体を無意味に交換したり、不必要な修理を要求して修理費用を水増しする事例が報告されています。ドアクローザーの修理交換を依頼する際には、業者選びにも注意しましょう。ドアクローザーの修理業者を選ぶポイントとしては、第一にドアクローザーについての知識があること、そして確かな技術をもつ専門業者であることが重要です。また見積もりを提示することなく修理作業を開始したり、お客さまの困りごとや要望をヒアリングしない業者にも気を付けた方が良いでしょう。実際に現地に来た作業員の態度が高圧的だったり納得のいく説明がなかったにも関わらず、業者本位の修理や過剰請求をされる可能性があるので注意が必要です。当社では、不必要な修理作業を追加したり、修理費用の水増し請求をしたりすることは一切ございません。ドアクローザーの不具合に対し、最適なプランをご提示し、無駄のない修理交換作業を進めていきます。料金に関しても、地域最安値に挑戦した安心価格でドアクローザーの修理交換を承っております。料金は部品代、作業費、消費税など全て含めた総額で表示しています。ドアクローザー本体の交換の場合、サイズや仕様によって異なるのでお問合せください。出張費は、距離に応じて最大2,000円を頂戴しております。ほかの専門業者でよくある技術費や早朝加算料金、深夜加算料金などの追加費用をいただくことはありません。安心価格でご利用いただける理由のひとつは、スタッフが自社の専門作業員で構成されていることです。それぞれの作業スタッフは地域担当制で動いています。そのため交通費などの無駄な経費を抑え、効率的に作業することができるのです。また当社は鍵とドアの専門業者として、玄関ドア周辺のさまざまな工事を請け負っています。ドアクローザーの修理交換に関しても、豊富な知識と確かな技術を持つ熟練の専門作業員が修理や交換作業を行います。ドアクローザーは、一般的なものから専門的なものまで何百もの種類があります。作業スタッフは、ドアクローザーに関する知識だけでなくドアや鍵の工事に関する技術や経験が豊富なので、あらゆる原因による不具合に臨機応変に対応することが可能です。たとえば、子どもの安全のために室内ドアにもドアクローザーを取り付けたいとご依頼をいただくことがあります。当社では確かな技術の表れとして、全ての工事に2年保証を無料でお付けしています。ドアクローザーの修理交換の場合、製品だけでなく施工保障も対応しています。施工完了時に問題が見えなかったにもかかわらず、その後不具合が発生する可能性も否定できません。そのような場合にも不具合に対してメンテナンスや修理を行います。カギ舎は、おかげさまで個人のお客様だけでなく、さまざまな企業からも多くの修理交換のご依頼をいただいております。都内を中心に月間2,500カ所以上の作業実績を誇り、警察や大使館、大手建設会社、大手不動産会社などでも施工実績があります。現場へは最短15分で地域の担当スタッフがお伺いいたします。「すぐに修理交換してほしい」「平日は仕事なので、土日や祝日に修理交換工事をしてほしい」などのご希望にも対応することが可能です。ドアクローザーの在庫があれば、製品の発注や取り寄せなどでお待たせすることなく、迅速にドアクローザーの修理交換を行うことが可能です。

◎まとめ
ドアクローザーは、ドアを安全に便利に使用するために非常に重要な役目を果たしていますが、経年劣化などによって不具合を生じる恐れがあります。ドアクローザーに不具合が発生した際は、危険を避けるために早急に安心できる修理業者に修理交換を依頼してください。カギ舎では、24時間365日いつでもご相談を受け付けております。お問合せは電話やLINE、メールフォームからご連絡いただけます。修理交換作業も同様に年中無休、24時間対応しています。ドアクローザーの修理や交換はお気軽に当社までご連絡ください。