指紋認証システム導入で企業のオフィスセキュリティを強化

企業では、情報資産を有しているため、小規模・大規模問わず、入退室管理システムによるオフィスセキュリティは欠かせません。入退室管理システムには、ICカード認証や暗証番号認証、生体認証などさまざまな認証方法が存在しますが、なかでも指紋認証は信頼性が高い認証システムです。指紋認証は、歴史が長く認証技術が進歩している認証システムで、セキュリティ性が高い点が特徴となります。この記事では、オフィスセキュリティ対策に最適な指紋認証の仕組みや特徴、オフィスセキュリティ向けの指紋認証リーダーKJ-3400Fをご紹介します。

◎オフィスセキュリティに有効な入退室管理システム

オフィスセキュリティは、企業の資産や個人情報、従業員の安全を守るために、重要なセキュリティ対策といえます。万が一オフィスなどに不法侵入されてしまうと、情報漏洩のリスクも生じかねません。入退室管理システムは、建物や部屋において「いつ」「誰が」「どこに」が入退室したのかを管理するシステムです。オフィスのセキュリティ対策において、建物への人の出入りを管理する入退室管理システムは、非常に有効なシステムといえます。オフィスのセキュリティ対策に入退室管理システムを導入すると、出入口からの入室者を制限できるため、部外者の不法侵入を防ぐことが可能です。入退室管理システムは、不正侵入を防止する役割だけでなく、内部統制や個人情報保護法の対策などにも役立ちます。また従業員の出退勤情報、勤怠管理などの外部サービスとの連携など、企業におけるさまざまな課題をサポートする機能が搭載されているシステムです。入退室管理システムの個人を認証する方法は、「知識」「所持」「身体的特徴」の3つのタイプに分類されます。「知識」タイプの認証には、いくつかの数字を組み合わせた暗証番号認証が該当します。「所持」タイプの認証には、交通系などに使用されているICカード認証や金属の鍵などが利用されており、常に持ち歩くため、紛失や忘れのリスクがあります。「身体的特徴」タイプの認証には、身体の一部を活用して認証を行う生体認証が該当します。オフィスセキュリティ対策に有効な生体認証は、バイオメトリクス認証とも呼ばれ、顔や指紋、静脈、目の虹彩などの身体の一部を活用して行う認証方法です。生体認証は、偽造によるなりすましが難しいことから、オフィスセキュリティにおいて高い効果を発揮する認証方法といえます。近年、オフィスセキュリティの入退室管理システムでは、認証精度が高いことから、生体認証の普及が進んでいます。

◎入退室管理システムの優れたセキュリティ機能

入退室管理システムは、入室者の権限を付与することで不正侵入を防止できるだけでなく、建物内のほかのオフィスセキュリティにも貢献できる、セキュリティ機能が整っています。入退室管理システムのセキュリティ機能である、二重認証やアンチパスバック、タイムスケジュール、ツーパーソンなどを活用することで、よりオフィスセキュリティの強化が図れます。オフィスセキュリティ対策の効果がある二重認証機能とは、ひとつの扉に対して2種類の異なる認証技術で通らないと解錠ができない仕組みです。二重認証機能を利用すると、単体での認証よりもオフィスセキュリティ性を高めることができます。一般的には、ICカード認証や暗証番号認証に、生体認証を組み合わせて利用することが多くあります。例として、ICカード認証と指紋認証、もしくは暗証番号認証と顔認証などの組み合わせで、オフィスセキュリティ対策の一環として導入されています。入退室管理システムには、共連れ防止対策としてアンチパスバック機能が搭載されています。共連れとは、入室許可されていない人が、正規で入室する人に連なって不正入室する行為です。オフィスセキュリティを高めるアンチパスバック機能では、入室した記録がなければ、退室時に許可されない仕組みとなっています。たとえば、共連れにより不正侵入が発生した場合、退室する際に入室の記録との相違があるため退室を阻止します。このようにアンチパスバック機能は、不正に侵入した不審者などを外部に出さないように足止めできるため、オフィスセキュリティ対策に有効となっています。さらに、タイムスケジュール機能は、入退室管理システムの時間帯を指定して認証の有無を設定できる機能です。人の出入りが少ない時間帯や夜間などのアクセスを制御することで、オフィスセキュリティを高めることができます。オフィスセキュリティ機能のツーパーソン機能は、必ず入退室する際に入室権限のある人物2人での入室が必要な認証方法で、2名同時認証ともいいます。2名同時に入室することで、見られているという抑止力にもなり、高度なセキュリティ対策が求められるサーバー室などのオフィスセキュリティに最適です。

◎オフィスセキュリティにおける信頼性が高い指紋認証とは

入退室管理システムの指紋認証は、高度なセキュリティを構築できることから、さまざまな企業のオフィスセキュリティ対策として導入されています。入退室管理システムの指紋認証は、生体認証のなかでも最も研究されており、認証精度や認証技術が進んでいる認証システムといえます。入退室管理システムに多く利用されている指紋認証は、指紋の情報を使用して本人確認を行う方法です。指紋認証を行う際は、あらかじめ登録した指紋情報と、認証する本人の指紋を照らし合わせ、指紋情報が一致すると許可されます。指紋認証では、指紋の全てを使用して認証を行っているわけではなく、指紋の浮き出る隆線が分岐している部分や、行き止まりの部分などの特徴点を用いて認証を行います。オフィスセキュリティ対策に活用されている指紋認証には、静電容量方式、光学方式、超音波方式などの認証方式があります。静電容量方式は、人や物が持っている電子の移動する性質を利用して照合・認証を行う方式です。光学方式は、指紋を2次元画像として認識する方式で、認証精度や速度が高い点が特徴となっています。超音波方式は最新の指紋認証方法で、光学方式に赤外線センサーを加えて立体的に認証する技術です。認証速度が速い超音波方式は、3次元画像のためなりすましが難しく、オフィスセキュリティ対策に効果的な認証方式といえます。オフィスセキュリティに活用されている指紋認証は、信頼性が高い認証方法です。指紋はひとりひとり異なり、誤認率が1,000万分の1程度といわれています。顔がそっくりな一卵性双生児であっても、指紋の形状が異なることから、誤認することがほとんどありません。また、オフィスセキュリティに役立つ指紋認証は、ハイレベルなセキュリティが必要な銀行のATMや、企業の立ち入り禁止のエリアなどのオフィスセキュリティにも導入されています。

◎オフィスセキュリティ強化に指紋認証を導入するメリット

企業において入退室管理システムの指紋認証を導入すると、オフィスセキュリティの強化はもちろん、利便性の向上などのさまざまなメリットがあります。指紋認証を入退室管理システムに採用することで、強固なオフィスセキュリティ対策が実現できます。オフィスセキュリティに強い指紋認証は、1人ひとり異なる身体的な特徴を活用して認証を行うため、暗証番号認証やカード認証などに比べると、不正防止の効果が高い方法です。暗証番号認証やICカード認証の場合、暗証番号の流出やカードの紛失のリスクにより、不正アクセスされる恐れがあります。一方、指紋認証は流出や紛失することがなく、偽造も困難なことから、オフィスセキュリティ対策に貢献できます。指紋認証で用いる指紋は、経年変化の影響を受けることがありません。指紋は歳を重ねても形状が変化しないことから，指紋認証は長期的に利用できることが特徴です。顔認証は経年変化による影響を受けるため、顔データを定期的に再登録する必要があります。指紋認証は、1度登録するとデータを更新する必要がないため、手間がかかりません。また、入退室管理システムに指紋認証を導入することは、利便性の向上にもつながります。金属の鍵やICカード認証などの場合、常にバックやポケットに入れて持ち歩く必要があります。しかし指紋認証は、本人さえいれば認証することができるため、利便性に優れた認証システムといえます。また、指紋認証はセキュリティ性が高いだけでなく、認証スピードも速いことから、従業員もストレスなくスムーズに通行することができます。指紋認証は、高いオフィスセキュリティを維持したまま、低コストでの導入が可能です。指紋認証は認証リーダーさえあれば、顔認証より比較的安価で導入することができます。ICカード認証なども、カードを準備する必要があり導入コストがかかります。しかし、オフィスセキュリティ性が高い指紋認証は指紋を活用するため、認証ツールを揃える必要がなくコスト削除や運用を簡略化することが可能です。

◎オフィスセキュリティ向けの指紋認証リーダーKJ-3400Fの機能と特徴

入退室管理システム対応のKJ-3400Fは、世界最速認証速度を誇るオフィスセキュリティ対策に適した指紋認証リーダーです。KJ-3400Fの認証方法には、身体的特徴を活用した指紋認証のほか、カード認証を利用することができます。指紋認証をする際には、スイッチを押さなくても指を置くだけで自動的に認証を行う、自動指紋認識機能を搭載しています。また、方向指紋認識機能によって、あらゆる角度から認識することができるため、たとえ指を斜めに置いたとしても瞬時に認証することが可能です。KJ-3400Fは、認証精度が高い500DPIの光学センサーを搭載しており、認証スピードが速いことが最大の特徴となっています。KJ-3400Fは5,000名の指紋を登録することができ、オフィスの人の出入りが多いエントランスなどのオフィスセキュリティ対策に導入されています。カード認証には、Dual、EM、Indala、HID Prox、Mifare、Iclass、IclassSE、Felica、BLEなど、さまざまなカードの利用が可能で、40,000件の登録ができます。KJ-3400Fの本体は、48mm×138mm×38mmサイズのスリムなデザインです。設置するために広いスペースが必要ないため、事務所や小規模のオフィスでも導入がしやすく、手軽にオフィスセキュリティ対策の強化ができます。オフィスセキュリティ性が高いKJ-3400Fの画面には、1.8インチカラーのTFT高画質の液晶ディスプレイを搭載しており、簡単に登録や設定の操作を行うことができます。さらに、KJ-3400FにはIP65等級の防水、防塵性能を採用しているため、屋内はもちろん屋外にも適応することが可能です。KJ-3400Fは、オフィスセキュリティ対策に有効なアンチパスバック機能やアクセス制御機能、二重認証機能が備わっています。オフィスセキュリティに効果的なアンチパスバック機能は、室外側と室内側にKJ-3400Fを設置することで、共連れを防止することが可能です。時間帯によって入退室を管理するアクセス制御機能や、指紋認証とカード認証の組み合わせた認証を行う二重認証機能も、オフィスセキュリティの強化に役立つ機能となっています。

◎オフィスセキュリティ対策に効果を発揮するKJ-3400Fの活用シーン

オフィスセキュリティ対策に適したKJ-3400Fは、コンパクトサイズで設置場所を選ぶことなく、さまざまなシーンで運用できる指紋認証リーダーです。

⚪︎オフィスの書類管理室にKJ-3400Fを活用

機密文章を保存しているオフィスの書類管理室では、適正かつ厳重な管理を行うオフィスセキュリティ対策が求められます。紙文章などを管理している書類管理室では、物理的なオフィスセキュリティ対策を考慮した、入退室管理システムの対策が非常に重要です。入退室管理に指紋認証リーダーを導入すると、入室する人物を限定することで内部による部外者の入室を防止することができます。万が一、書類管理室に不正侵入されてしまうと、書類の盗難や情報漏洩のリスクが高まります。KJ-3400Fは、オフィスセキュリティ対策として認証ログを搭載しているため、トラブルが発生した際の入退室履歴から入室者を特定することが可能です。

⚪︎大学の研究室にKJ-3400Fを活用

大学において、秘匿性の高い資料を数多く保管している研究室では、確実なオフィスセキュリティが必要となります。大学や大学院には多くの学生が出入りしているため、自由に出入りできる扉では、不正侵入により盗難されるリスクも少なくありません。研究室に勝手に入室できないように、入退室管理システムのオフィスセキュリティ対策が重要です。KJ-3400Fの指紋認証リーダーは、学部単位でなく、個人単位のきめ細やかな入退室管理を行うことができるため、高いセキュリティレベルを実現することができます。また、KJ-3400Fは認証速度が非常に速く安全性が高いため、学生の出入りが多い時間帯でも、スムーズに正確に認証することができます。

◎まとめ

オフィスや事務所では、従業員の安全や企業の資産などを守るためなど、さまざまな理由でオフィスセキュリティ対策が実施されています。指紋認証システムは、オフィスのエントランスや社外秘の情報を保存しているエリアなどの、オフィスセキュリティ対策の強化に有効な認証システムです。オフィスのセキュリティ強化や指紋認証リーダーKJ-3400Fの導入によるオフィスセキュリティ対策をご検討の方は、カギ舎までお問い合わせください。

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