扉の建て付け 歪み 調整
「最近、玄関ドアが開きにくくなった・・・」
「閉める時にこんなに力が必要だったかな・・・」
「なんかすき間が空いているような・・・」
毎日使用する玄関ドア、ある日こんなことに気が付いてしまいます。
玄関ドアは使用頻度が高いですので、トラブルも多く起きてしまいます。
自分で調整できるようなものもありますが、家自体が変形してしまうことでドアの開閉がしにくいような場合、専門の業者に依頼しなければ直すことはできません。
家なんて変形するはずがないだろうと考えておられるみなさん、
実は調べてみると少なくないのです。
ここでは、扉の建て付けについてお伝えしていきます。みなさんの玄関ドアなどいま一度チェックしてみてください。
目次
●扉の建て付けが悪く開閉しにくいときに最初に確認すべきこと
●扉の建て付けが悪くなる理由と歪みの調整方法
○片開き扉の場合
・閉めた時に上枠にぶつかる
・閉めた時に床に擦ってしまう
・閉めた時に左右の枠にぶつかる
・閉めた時に上側や床側にすき間がある
○引き戸(和・洋)の場合
・すべりが悪く開け閉めがしにくい、きしむような音がする
・閉めた時に上側や床側にすき間ができる
・ソフトクローズの不具合
○木製扉の場合
○扉の不具合に多いその他の原因
・経年劣化や環境によるもの
●扉の建て付けが悪い!玄関ドアの歪みの調整は当社におまかせ!
●扉の建て付けが悪く開閉しにくいときに最初に確認すべきこと
扉の開閉がしにくいと、とてもストレスになりますよね。
でも、ちょっとしたコツで、スムーズに開け閉めができるようになることもあります。
「修理や調整が必要かな」と思ったときには、まずお試し頂きたいことがあります。扉の開け閉めのトラブルの原因で一番多いものは、「小石」「ゴミ・ホコリ」です。
扉は毎日何気に使っていると思いますが、1mmでも歪んでしまうとそれだけで調整が必要になる、とてもデリケートなものでもあるのです。
戸当たり(ドアストッパー)に小さな小石が挟まっていたり、引き戸ですとレールにゴミやホコリがたまってしまうと、それだけで扉の開閉に影響を与えてしまうことになります。
また玄関の扉などは、普段からこまめにお掃除されているかもしれませんが、ちょっとしたすき間などに挟まっていることだけで、閉まらなくなることもあります。
玄関では、普段気にならないくらいの小石が以外にあるものです。
掃除をしてみたり、確認してみたりしても、どうも挟まっているものなどないような場合は、いよいよ調整が必要になるかもしれません。
●扉の建て付けが悪くなる理由と歪みの調整方法
扉が閉まりにくい、開けにくいといっても、その状態はさまざまです。
扉の建て付けがなぜ悪くなっているのか、その部分を見つけることで、何らかの対処を行うことができます。
どのようなポイントで扉の建て付けの確認をすればいいのか、お伝えします。
○片開き扉の場合
片開き扉は玄関を始め、室内においても多く使われています。
扉の建て付けが悪くなる原因についても後ほどお伝えしますが、まずは扉がどのような状態になって開閉することができないのか、その状態を掴むことが先決です。まずは、ゆっくりと扉を開閉させながら、どこにぶつかって開閉しにくのか確認をしてみてください。
ちなみに調整自体はなかなか緻密な作業になりますのでご自身では難しいこともあります。些細なことでもお気軽に当社にご相談頂くようにお願いいたします。
では、よくあるトラブルについて挙げてみましたので、参考にしてみてください。
・閉めた時に上枠にぶつかる
扉を閉めてみた時に、上枠にぶつかって閉まりにくことがあります。
この場合は、扉の位置が若干上すぎることが原因になります。扉を枠に固定している蝶番やピポット蝶番を調整すると改善させることができます。
蝶番には、上下調整ビスがあり、それを左に回すと下に扉本体を調整することができます。蝶番は扉の上下に2枚付いていますが、必ずどちらも調整することが必要です。ピポット蝶番に場合には、下用蝶番のみ調整します。
・閉めた時に床に擦ってしまう
扉を閉めてみた時に、床に擦っていたり、ぶつかってしまったりして閉まりにくことがあります。
この場合は、扉の位置が若干下すぎることが原因になります。扉を枠に固定している蝶番やピポット蝶番を調整すると改善させることができます。
蝶番には、上下調整ビスがあり、それを右に回すと上に扉本体を調整することができます。蝶番は扉の上下に2枚付いていますが、必ずどちらも調整することが必要です。ピポット蝶番の場合には、下用蝶番のみ調整します。
玄関扉であれば、沓摺りが盛り上がっていて、扉が擦ってしまうことがあります。これは建物が歪んでいることが原因ですので、沓摺り自体の調整が必要になります。沓摺りを叩いて調整します。左右が同じ高さになるまで叩いていきます。
・閉めた時に左右の枠にぶつかる
扉を閉めてみた時に、左右の枠にぶつかって閉まりにくことがあります。
この場合は、扉が左右に傾いていることが原因になります。扉を枠に固定している蝶番やピポット蝶番を調整すると改善させることができます。
蝶番には、左右調整ビスがあり、それを右に回すと左に、左に回すと右に扉本体を調整することができます。蝶番は扉の上下に2枚付いていますが、必ずどちらも調整することが必要です。
・閉めた時に上側や床側にすき間がある
扉を閉めてみた時に、上側や床側にすき間があり閉まりにくことがあります。
この場合は、扉が前後に傾いていることが原因になります。扉を枠に固定している蝶番やピポット蝶番を調整すると改善させることができます。
3次元蝶番には、インサートベースカバーを外すと前後調整ビスがあり、それを左右に回すと前後に扉本体を調整することができます。ピポット蝶番の場合には、前後調整ビスを左右に回すと扉本体を前後に調整することができます。
○引き戸(和・洋)の場合
・すべりが悪く開け閉めがしにくい、きしむような音がする
引き戸を使っていくうちに、開閉がしにくくなったり、きしむようなことがしたりすることがあります。
引き戸を外してみて、まずはホコリや小石などのゴミを取り除きましょう。これだけでも開閉しやすくなることもあります。障子やふすまなど和の建具の場合、市販の滑りをよくするテープを貼ったり、ロウをぬったりすることで改善されます。サンドペーパーなどで高さを調整しなければならないこともあります。
引き戸を外してみて、レールやローラーがどうなっているか、確認してみます。ローラーの高さを調整することで改善されることがあります。引き戸によっては、調節ビスが付いているものもあります。左右に回すと、擦れによる開閉のしにくさや、きしみが改善されます
もしも変形している箇所や破損などが見つかれば、修理や交換が必要になります。
・閉めた時に上側や床側にすき間ができる
引き戸を閉めると、上側や床側にすき間ができることがあります。
引き戸を外してみて、まずはホコリや小石などのゴミを取り除きましょう。
引き戸を外してみると、レールやローラー(戸車)がどうなっているか、確認してみます。ローラーの高さを調整することで改善できます。新しい引き戸では、調節ビスが付いています。左右に回すと、すき間の調整をすることができます。
もしもローラーが破損しているのであれば、交換が必要になります。
・ソフトクローズの不具合
引き戸には、ソフトクローズが付いているものがあります。
ソフトクローズとは、開閉途中に手を離しても、自動的にゆっくり閉まってくれる優れモノです。
ソフトクローズが不具合を起こしてしまうと、滑りが悪くなり完全に閉まらない状態で止まってしまうことがあります。この場合で多いのは、ローラーに絡んでいるホコリやゴミが原因となるものです。滑りが徐々に悪くなってしまうのです。
ソフトクローズの不具合であれば、ローラーの交換が必要になります。
○木製扉の場合
木製扉の不具合は、さまざまな理由が考えられます。
蝶番の不具合であれば、先ほどご説明した通り、調節ビスを回すことによって調整していきます。変形があれば、交換が必要になります。
蝶番自体が外れてしまっているというトラブルも多くあります。そのままビスでとめるとすぐに外れてしまうことがありますので、長いものに交換したり、ビス穴を埋めたりするなどの修理が必要な場合があります。
木製扉の場合、扉自体が変形してしまっている可能性もあります。使用年数が長いものであれば、温度や湿度によっても変形することがあります。サンドペーパーなどで歪みをなくすことで、改善することもあります。
状態によっては、扉自体を交換する必要も考えられます。
○扉の不具合に多いその他の原因
・経年劣化や環境によるもの
扉は毎日使用するものですから、どうしてもその頻度や築年数によっては、劣化は避けられません。また温度や湿度によっても、劣化する原因となってしまいます。環境によっても扉自体が破損しやすくなります。
このような状況は避けることができないトラブルですから、何かしら不具合を感じた時点で早めにご連絡を頂くようにお願いいたします。
●扉の建て付けが悪い!玄関扉の歪みの調整は当社におまかせ!
扉の建て付けは、どうしても使用しているうちに悪くなってきます。
開閉ができている間はほったらかしにしがちですが、トラブルに気が付きましたら、すぐにご連絡を頂くようにお願いします。
そのままの状態にしておきますと、扉のどこかに負担をかけたままになっていることが考えられますので、さらに悪化してしまうことがあります。早めにご相談を頂ければ、修理で済むことも少なくありません。
何かしら扉のトラブルがありましたら、お気軽に当社にご相談ください。