◎マンションのオートロック

マンションなどの集合玄関の解錠または施錠を行うことが可能なのがオートロックの電気錠です。オートロックにはカードキーや暗証番号などさまざまな方法があり、いづれも防犯性が非常に高いのがその大きな特徴であると言えます。そこでオートロックの電気錠の種類や集合玄関などに使用する際のメリットおよびデメリット、故障が見られる場合の主な症状や原因、電気錠修理や交換に関することなどについて詳しくみていきます。

◎オートロックの種類

オートロックは、従来のカギタイプから暗証番号や指紋認証などキーやカードの持ち歩きが不要なものまで様々なタイプがあります。

○集合キー式

賃貸物件の集合玄関に多く見られ、２ヶ所の電気錠をひとつの鍵で開錠することができるため、わざわざ２つ持ち歩く必要はありません。

○カードキー式

集合玄関のオートロックの電気錠を、カードを使って解錠または施錠します。カード型であるためコンパクトで持ち運びに便利であり、財布などに入れておけば紛失するリスクも低くなります。カードの磁気部分を読み取る磁気カードと、ICチップを読み取る非接触ICカードの2種類があり、非接触ICカードはスマートフォンのアプリを使って利用することが可能です。

○暗証番号式

鍵を持ち歩くことなく、集合玄関に設置されている電気錠に暗証番号を入力することで使用します。

○ハンズフリーキー　

わざわざバッグなどから鍵を取り出さなくても、専用のICチップのついている鍵やタグなどを集合玄関にあるリーダー近づけるだけでオートロックを解除することができます。ですから荷物で手がふさがっている場合でも、スムーズにロックを解除してドアを開けることができます。

○指紋認証

自分の指紋をパネルに読み込ませることにより、集合住宅や自分の部屋のオートロックを操作することが可能です。人間の指紋は一人ひとり異なるためかなり防犯性は高いと言えるでしょう。ただしカード式などに比べると普及率は低く、まだ一般的であるとは言えません。

◎オートロックの電気錠のメリットとデメリット

集合玄関などのオートロックの場合、やはり防犯性に優れているというのが最大のメリットと言えます。オートロックがついていないと、新聞の勧誘や訪問営業の相手が玄関先まで来てしまい、対応しなければならない状況に陥りがちですが、インターホン越しの通話が可能なオートロックであれば断りやすくなります。さらに空き巣が目当ての部屋に侵入するためには、オートロックの集合玄関や部屋の玄関の電気錠や鍵を解錠しなければならないため時間がかかり成功率が低いため、避けられる傾向にあると言われています。

一方デメリットは、100%絶対に空き巣などが侵入できないとは言い切れないということです。また鍵タイプの場合などは、鍵を室内に置いたまま外出してしまうと扉のロックを解除できずに閉め出されてしまいます。スマートキーは電池切れすると使えなくなってしまうため、定期的に電池の残量をチェックしたり予備の電池を持ち歩くと安心です。ただし集合玄関や自室の防犯対策としては、圧倒的に安全性が高いと言えるでしょう。

◎オートロックの不具合

電子錠のオートロックシステムがうまく作動しない場合は、非常用のシリンダーがついていればいいですが、そうではない場合は電池が切れている可能性があります。そういう時にはすぐに交換が可能であるかを確認して、もし可能であれば取り替えてみてください。もし電池が切れていないにも関わらず反応しないという場合には、カードキーの不具合や暗証番号が誤ってリセットされている可能性があります。また電気錠の反応音はするもののうまく作動しない時には、マンションなどの建物の歪みにより扉が開閉できなってしまっていることも考えられます。この場合は、扉そのものを修理することが必要となる可能性もあるため、オートロックの電気錠の専門業者に問い合わせてみましょう。電気錠または電子錠から警告音鳴り扉が反応しない場合には、電池が切れかかっていることやオートロックそのものの不具合であると考えられ、場合によっては修理などが必要となるため、早めに専門業者に相談した方が良いでしょう。

◎オートロック電気錠の鍵交換

基本的にマンションなどは他の入居者の方もいるため、勝手に修理や交換をすることできません。特に集合玄関と自室の開閉に同じ電気錠を使用していて修理や交換したいという場合には、まずは管理会社に連絡し確認を取るようにしましょう。そうでない個人の部屋の場合は、電気錠でも通常の鍵交換と同様に交換することができます。ただし、建物や管理組合によっては電気錠の種類や依頼する業者を指定されていることもあるため、管理者へ連絡した際に合わせて確認してください。賃貸物件の集合玄関の電気錠の修理や交換をするに場合は、状況により対処方法が変わります。電気錠の経年劣化によりオートロックが作動しなくなってしまった場合は、他の入居者の鍵も全て交換しなければならないので、不具合に気づいたらまずは管理会社に相談しましょう。

◎オートロックの電気錠の費用

オートロックの電気錠の修理・交換にかかる費用を知りたいという場合には、まずは専門業社に見積もりを依頼しましょう。マンションなどの集合玄関のオートロックの電気錠に不具合が生じた場合は、管理会社が修理や交換費用を負担してするケースが多いようです。さらに自分の部屋の電気錠の故障が劣化によるものなのか、あるいは入居者の責任による故障であるかによって誰が修理や交換の費用をするのか異なります。

◎まとめ

賃貸物件の集合玄関などのオートロックの電気錠にはさまざまな種類があり、それぞれ使用方法が異なります。また電気錠にはメリットがある反面、多少のデメリットもあります。一方で電気錠や電子錠は防犯性に大変優れているというメリットもあるため、お子さんのいる家庭や一人暮らしの女性など、住居の安全面を重視したいという方は、オートロックで電気錠つきの物件に住むことを選択した方がいいでしょう。オートロックの電気錠に何らかの不具合が起きた場合には、仕組みがかなり複雑であるため、自分で何とかしようとはせず、まずはオートロックの電気錠で多くの施工実績を持つ当社にご相談ください。