危険な鍵・安心な鍵を知って家の防犯対策を!
危険な鍵・安心な鍵を知って家の防犯対策を!
治安のよい日本でもいわゆる「空き巣」「忍込み」などの侵入盗の被害は平成31年に57,808件報告されています。
家人の不在を狙う「空き巣」は19,584件、住人が深夜寝ている間に侵入する「忍込み」は7,916件、洗濯物を干している最中などのわずかな隙を狙う「居空き」は1,436件にのぼり、決して他人事だからと見過ごすことのできない被害状況が報告されています。
最も多い侵入手段は「無施錠の窓や玄関・勝手口の扉」次いで「ガラス破り」「鍵破り」となっています。
外国人窃盗団による強盗では玄関扉の鍵をバールなどの工具でこじ開けたり、酷いケースになると扉を破壊して家の中に入り込む大胆な手法が見られ、万が一在宅していた場合には命の危険性さえあります。
これでは防犯上どのような鍵が安心な鍵なのか、自宅の鍵は実は危険な鍵なのではないかと不安になり「出かけるときは鍵をかけていれば大丈夫」とも言い切れません。かけがえのない家族や財産を守るための防犯上安心な鍵とはどのようなものなのか、ポイントを押さえて見ていきましょう。
防犯上の危険な鍵とは?
まず、防犯上危険な鍵とはどのような鍵のことをいうのでしょうか?
「我が家はピッキングに強いディンプルキーだから安心な鍵です」といった声も時々耳にしますが、ディンプルキーであっても「バンピング」という不届きな方法で開錠できてしまう危険な鍵も多いため、10年以上シリンダーを交換していない鍵は防犯上危険な鍵といえるでしょう。
ディスクシリンダー鍵はシリンダーの中で薄い板(ディスク)が動いたり動かなかったりすることで鍵の任務を果たしていますが「ピッキング」という不正開錠の手口にめっきり弱く危険な鍵として知られています。
一部のディスクシリンダータイプは、一昔前にピッキング被害のニュースで話題になった危険な鍵で現在は製造されていませんが、廃版になった昨今でも時折スペアキー製作を請け負うことがあるので、その際は防犯上危険な鍵であるということをお伝えし、防犯上安心な鍵への交換をおすすめしています。
扉が外開きでドア枠に隙間がありデッドボルト(かんぬき)が見える鍵は、バールこじ開けによる侵入盗の可能性のある危険な鍵です。
デッドボルト(かんぬき)は鍵をかけたときに鍵本体から飛び出す四角い金具のことを指しますがステンレス鋼鋳物等の強靭な素材により作り出された安心な鍵のため、切り取られたり破壊される可能性は低いものの、扉本体やドア枠に軟弱な素材が使用されている場合には簡単にバールこじ開けされてしまうため安心な鍵とは呼べないでしょう。
また、窓やベランダの掃き出し口の防犯は手薄になりがちなため、窃盗犯の侵入経路として狙われやすい危険な鍵のひとつです。
一般的な窓に使用される「クレセント錠」は、金具にひっかけるフック部分が三日月の形に似ているため「クレセント」の名称で呼ばれるなじみ深いものですが、実はとても危険な鍵であるといわれています。
本来クレセント錠は鍵ではなく窓が勝手に開いてしまうことを防ぐための「留め金具」として開発されたものです。
もともと安心な鍵として考え出されたわけではないクレセント錠ですが現在も古い住宅で往々にして使われているので危険な鍵であるといえるでしょう。
見逃しがちなのは勝手口や裏玄関、通用口などの扉の古い危険な鍵です。玄関の鍵は最新式の防犯機能の高い安心な鍵に取り換えたとしても、通用門は古いディスクシリンダータイプの危険な鍵のままでは防犯の意味がありません。
空き巣は鍵のタイプを一目で見分けることができるので勝手口などの危険な鍵は交換をおすすめします。
防犯上の安心な鍵とは?
それでは大切な家族や財産を守るための安心な鍵とはどのような鍵のことを示すのでしょうか。
鍵のパターンが複雑であればシリンダー内のディスクやピンの数も多く解析は困難になるためピッキングに強い安心な鍵といえます。
MIWAのPRシリンダーの理論鍵違い数はなんと1,000億通りもあり、なおかつタンブラーはひとつ残らず同時にそろわなければ回転しない仕様の非常に安心な鍵です。
電子錠システムは暗証番号や指紋の認証により解錠できる安心な鍵として各メーカーで開発されています。
物理的な鍵が存在しないため鍵の紛失やスペアキーを作られてしまう心配も無くピッキング不可能な安全な鍵です。
一般家庭でも使われているGOALの指紋錠システムFTLは、鍵の無い安心な鍵で室外側の指紋認証部分に登録した指先を押し当てて指紋を認識し扉を開けることができます。
50個の指紋を登録できるため大家族でも問題なく使うことができる安心な鍵として玄関扉にも使われます。
GOALの2線式ローリングテンキーは100兆通りの解析不可能ともいえるパターンを持つ暗証番号式の安心な鍵です。
テンキーの位置がその都度ランダムに移動して変化する「ローリングキーシステム」を採用し安心な鍵としての不正開錠対策がなされており一般家庭の玄関扉だけでなく企業の機密室などにも採用されています。
初めてアメリカのUR防犯規格の認定を取得した日本の鍵メーカーGOALのLXタイプの防犯サムターンは危険な鍵のサムターン部分(つまみ)を交換するだけで強力にサムターン回しを防ぐことのできる安全な鍵です。指を使って左右に回さなければ解錠できない仕様になっており工具の不自然な力では動かないようになっています。サムターン回し対策済みの鍵であることを泥棒に認識させることが防犯対策につながります。
SHOWAのSLAFシリーズはバールこじ開けに強い鎌型デッドボルトを採用している安心な鍵のひとつです。
破壊工具でこじ開けようとしてもストライクに鎌型デッドボルトがひっかかりこじ開けに膨大な時間のかかる安心な鍵のため暴力的な不正開錠に極めて効果的です。
古い危険な鍵を破壊に強い安心な鍵に取り換えてデッドボルト(かんぬき)の周りをガードプレートで補強することでバールなどのこじ開け対策になります。
平成16年に制定された「CPマーク」は「防犯=Crime Prevention」の頭文字よりシンボル化された記号で、いろいろな侵入手段に5分以上耐えられると判断された安心な鍵、シャッターやサッシ、玄関ドアに至るまで様々な建具に使用が許されている特別なマークです。
どのような鍵が安心な鍵なのか危険な鍵なのか判断することが難しいときは「CPマーク」の付いている鍵を選べば間違いないでしょう。
今からできる防犯対策
防犯上安心な鍵に交換すること以外にも、泥棒が家屋への浸入を最初からあきらめるような目に見える防犯対策をしておくことも大切です。補助鍵を取り付けられた扉は泥棒に屋内への侵入をあきらめさせる効果があるのでツーロックは安心な鍵といえるでしょう。
侵入盗の出入り口として最も多い窓に対しては、窓用の防犯フィルムを貼付することでハンマーなどで窓を割られても屈強な防犯フィルムが不審者の侵入を防ぎ、運動量40Wの衝突物に耐えられる防犯フィルムだとより防犯機能を高めることができます。
安心な鍵に加え、防犯シールや防犯フィルム、防犯アラーム、夜間照明といった手軽で効果的な防犯対策は積極的に取り入れていくと良いでしょう。
また、トイレの窓やベランダをジロジロと見ている不審者に対し、近所の人が「どうかしましたか?」と声をかけたことで侵入をあきらめたという話もあります。普段からご近所の方とあいさつを交わすなど自発的に交流をして防犯意識を高めることも大切です。
まとめ
凶悪な窃盗犯のニュースを見聞きすると「我が家の防犯対策は大丈夫だろうか。玄関の鍵は安心な鍵なのか」と心配になってしまうかもしれません。
信頼できるメーカーのCPマークのついた安心な鍵を選ぶのはもちろんですが、最も大切なことはその家に住む人の防犯意識ではないでしょうか。
侵入される恐れのある箇所を安心な鍵に取り換え、家族の防犯意識を高めていけば空き巣の被害を未然に防ぐことができるようになります。
そして短い時間であっても家を空けるときには家中の鍵をすべて施錠する癖をつける心がけも大切です。
「ご近所の方の目は最も大きな防犯策」と話す専門家もいるぐらいなので、安心な鍵に取り換え防犯対策を施したうえで、近所の人とも積極的にコミュニケーションを深めて安心で快適な暮らしを続けていきたいですね。
セキュリティ機能の高い安心な鍵の取り付けや交換は専門知識が必要なのでカギ舎セキュスターズ株式会社にお任せください。熟練のスタッフが防犯ポイントをお伝えしながら安全な生活を手に入れるための最大限のお手伝いをさせていただきます。