・エントランスのオートロックにおけるメリットとデメリット

まずは、エントランスのオートロックについて簡単に説明しておきたいと思います。例えば、マンションであればマンションに入る前にオートロックを解除するか、解除してもらわなければいけません。どのような形になるかはケースバイケースですが、電話機のボタンのように番号が並んでいて、そこで自宅の番号を入力して、自宅にいる家族を呼び出します。家族がいない場合には、自分の持っている鍵でオートロックを解除します。要は、家にいる相手からOKをもらうか、自分が鍵を持って開錠するかしないとエントランスに入ることができないのです。オートロックの外にポストがある場合には、毎回このオートロックを解除しなければいけないのでちょっと大変かもしれません。

さて、このエントランスのオートロックなのですがメリットがあるからこそ、設置されているわけです。エントランスのオートロックにおけるメリットとしてまず挙げられるのが勧誘のお断りです。基本的にエントランスのオートロックがあるというだけで勧誘はかなり減ってきます。仮に勧誘があっても、相手を見た上で判断することができますし、断るときの心理的な抵抗が少なく済みます。また、オートロックは家にいる相手に解除してもらうか、自分の持っている鍵で解除することになります。つまり、限られた相手しかエントランスに入れないということです。これも防犯面でのメリットといえるでしょう。付きまとい行為などがあっても、エントランスのオートロックでシャットアウトすることができます。仮に建物を特定されてしまっても、その中のどこにいるのかまでを突き止めるのは難しいでしょう。ただ、エントランスのオートロックは完璧ではありません。防犯面では精神的な安心のほうがメリットとしては大きいかもしれません。

では、エントランスのオートロックにおけるデメリットについてです。デメリットとしてまず挙げられるのが費用です。当たり前についているエントランスのオートロックなのですが、実はものすごくお金がかかっています。使い続けていくものだからこそ当然メンテナンスも必要になってきますし、その分、共益費も高くなってしまいます。また、エントランスのオートロックというのは、電気で動いています。つまり、停電などの際にはエントランスのオートロックが機能しなくなってしまうのです。基本的にエントランスのオートロック以外にも出入り口が設置されているはずですが、閉じ込められたり、しめ出されたりする可能性はあります。そして、防犯意識の低下です。先ではエントランスのオートロックのメリットとして精神的な安心についてお話ししましたが、その安心から油断してしまうこともあるのです。実際に、多くの方が「エントランスのオートロックがあるから安心」と思っているはずです。エントランスのオートロックというのは完璧なものではありません。知人を装って一緒に入ってくることもできるわけですから、防犯意識というのは常に高く持っておかなければいけないのです。エントランスのオートロックは勧誘を遠ざけることができても、泥棒を遠ざけることはできないのです。実際に、エントランスのオートロックがあるマンションでも空き巣というのは頻繁に起こっています。

・エントランスのオートロックにおける修理は必須！

エントランスのオートロックというのは、基本的に大きな建物の入口に設置されるものです。マンションにしてもビルにしても、その中にはたくさんの人がいるわけです。逆に言えば、その建物の中にいる人数分だけエントランスのオートロックは稼働することになります。もちろん、一度に複数人が出入りすることもあるでしょうが、1日に何度も開け閉めをすることには変わりありません。当たり前のことなのですが、だからこそエントランスのオートロックで不具合が出るとたくさんの方に迷惑がかかることになるのです。

エントランスのオートロック以外の出入り口というのは、当然設置されているかと思います。ただ、どういった出入り口は普段あまり使う機会がないでしょうし、エントランスのオートロックからは離れているところに設置されていることがほとんどでしょう。いつも使っていた出入り口が使えないというのは、思っている以上に不便を感じるものです。だからこそ、エントランスのオートロックに不具合があれば、修理は必須と考えたほうがいいでしょう。

まれに、マンションであればエントランスのオートロックがおかしくなっているのに、ずっとそのままになっているということもあります。エントランスのオートロックがおかしくなってしまったことに住人の方が慣れてしまったのでしょうが、本来であればそういった不具合は不具合が起こったその日のうちに修理が必要なのです。おかしいなと思ったら、住民の方が声をあげるべきです。

・エントランスのオートロックにおける修理でよくあるケース

エントランスにオートロックを設置しているところは多いので、やはりエントランスのオートロックに関する修理のご依頼も多くなります。基本的にはそのときそのときでご依頼内容は違ってくるのですが、だいたい内容は似通ってくるものです。

例えば、エントランスのオートロックを解除しようと思って鍵をさしたのに回らない、鍵が抜けなくなってしまったといったケースはとても多いです。基本的にその建物に出入りする方が利用することになりますので、消耗や摩耗も早くなります。それに加えて、鍵穴や鍵というのはゴミや汚れなどで簡単に不具合を起こしてしまいます。特に、オートロックを解除するための鍵穴がそのまま外気に触れるような状態だとやはり風で舞ったゴミやホコリが鍵穴に入り込みやすくなります。一般的にはドアがあって、オートロック、エントランスという形になっているかと思いますが、いきなりオートロックになっているところもあります。基本的に外気に触れる状態だと、どうしても風でゴミやホコリが鍵穴に入り込んでしまいます。オートロックの前にドアがあると、それだけでも不具合のリスクを抑えられるかと思います。ゴミやホコリ、汚れなどが原因の場合には、ゴミやホコリ、汚れなどを取り除くだけで正常に作動するようになるかもしれません。取り除いても正常に作動しない場合には、別に原因があるということになります。

また、エントランスのオートロックでは鍵を回しても解除できないということもあります。この場合、オートロックの信号線の接触不良や断線といった可能性が考えられます。

以上がエントランスのオートロックにおける修理でよくあるケースなのですが、場合によっては修理だけでは足りないこともあるかもしれません。というのも、修理するよりも鍵を交換したほうがいい場合もあるのです。先でもお話ししましたが、エントランスのオートロックというのは頻繁に使われるものです。だからこそ、消耗や摩耗が激しくなります。どのような鍵にも寿命はありますので、消耗や摩耗が激しくなっているのであれば新しいものに交換したほうがいいのです。もちろん、勝手に鍵を交換して費用を請求するといったことはありません。ご提案にご納得いただければ、交換という形になります。そのあたりも臨機応変に対応させていただきますので、お気軽にご相談いただければ幸いです。