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防犯・トピックス

自動ドア 入退室管理

病院や施設、店舗など多くの人が出入りする場所に設置されている自動ドアは利便性が良くないといけない設備です。自動ドアに関して「タッチスイッチ式の自動ドアはだれでも出入りができるからセキュリティが心配」「入退室管理をしたいけどタッチスイッチ式の自動ドアだと難しい?」など考えている人も多いのではないでしょうか。誰でも出入りできるタッチスイッチ式自動ドアであっても、入退室管理システムによって入室を制限してセキュリティを高めたり入退室の履歴を記録して把握したりすることが可能です。ここでは自動ドアの仕組みや入退室管理システムについての解説、多くのタッチスイッチ式自動ドアに後付けで設置できる入退室管理用の電子錠「IC TIME-S(アイシータイムエス)」の特長とその導入事例について解説します。
 
◎自動ドアとは
自動ドアとは、人が直接ノブや押し板などに触れずに電力で扉の開閉をする設備をいいます。センサーが人やモノを感知すると自動的に扉が開き、人やモノが通過後にセンサーが感知しなくなると自動的に閉まります。自動ドアの歴史は古く、紀元前100年ごろに数学者ヘロンが水蒸気の圧力で水を移動させてその重さで神殿の扉を開閉させる自動ドアがはじまりと言われています。日本では、昭和初期に電車用のドアで空圧式の自動ドアが使用され、その後電気式の自動ドアが急速に普及しました。自動ドアの役割には、手動で扉の開閉操作をしなくても通行できる利便性とバリアフリーがあります。近づくだけで自動的に扉が開く自動ドアは両手に荷物を持っている人や、車イスなど歩行が困難な人にとって便利で安全な設備です。そしてセンサーによって自動で扉が閉まる自動ドアは、扉の開けっ放しを防ぐことによって冷暖房の効率性を上げ省エネ効果が期待できます。また、接触しなくても扉を開くことができるため、病院など感染症予防が必要な施設や食品工場、給食センターなど衛生管理が重要な施設も自動ドアは欠かせない存在となっています。
 
◎自動ドアの仕組み
自動ドアは大きくわけて、扉、エンジン、センサーで構成されています。エンジンは自動ドアの上部にある「無目(むめ)」と呼ばれるカバーのなかに収められています。エンジンの構成は、自動ドアを動かすためのコントローラーやモーター、ベルトなどです。センサーによって通過する人やものを感知すると、コントローラーに信号が送られモーターが動き自動ドアが開閉します。自動ドアのイメージとしてはロープウェイを想像するとわかりやすいです。ロープで引っ張られてゴンドラが動くように、自動ドアの場合は扉とつながっているベルトがモーターによって引っ張られ、扉が開く仕組みとなっています。
 
◎自動ドアの種類
自動ドアは開き方によっていろいろな種類があります。「引き戸」タイプはコンビニエンスストアやマンションの玄関などでよく使われており、左右の扉が同時に開閉または左右のどちらかだけが開閉する自動ドアです。「二重引き戸」タイプの自動ドアは開閉の仕方は引き戸タイプと同じですが、自動ドア全体の幅に対して開口部が1.3倍ほど広く省スペースでも幅を広く使うことが可能で、開口部が広いために同じ幅でも開放感が得られます。多くの人が通行する駅や商業施設などに向いている自動ドアで、車イスでも安心して通行できることから病院や福祉施設などでの導入も増えています。「回転ドア」タイプはホテルのエントランスなどで見かける自動ドアで、自動ドア全体が円筒になっており、自動回転しているドアに入って通行するタイプです。回転タイプの自動ドアは建物の内部と外部を遮断したまま出入りができますので、外気やゴミなどが室内に入ることがなく遮断性が高い省エネ効果のある自動ドアです。回転自動ドアの回転スピードの調整はできるものの、小さなお子様や年配の方などは動いている自動ドアに入るのが難しい場合もあります。


 
◎自動ドアの起動センサーの種類
自動ドアには人やものを感知して自動的に扉を開くためのセンサーがついています。以前の自動ドアは、床に敷いてあるマットに人が乗ったときの重みで反応するセンサーや人の体温に反応するセンサーなどがありましたが、感知の不確かさや感知されずにぶつかってしまうなどの危険があり、安全面から「光線反射方式」や「電流方式」が現在の自動ドアの起動センサーの主流になりました。光線反射方式、電流方式とは光線反射方式は赤外線を、電流方式はマイクロ波を発してそれらの反射をモニタリングするもので、自動ドアではもっともポピュラーなタイプです。人やものが自動ドアに接近すると反射光に変化があるため、そこに人やものがあることを感知します。このときにゴミや枯れ葉などを感知して信号が出続けてしまうと自動ドアが開いたままになることがありますが、最近の自動ドアでは信号がある一定時間出たままになっている場合は自動的に感知しないような設定があるタイプもあります。自動ドアに接近する人やものを感知するためのセンサーは、自動ドアの上部にある「無目(むめ)」と呼ばれるカバーに取り付けられている場合と天井に取り付けられている場合がありますが、どちらを採用するかはデザイン性や天井の高さなどが考慮されています。自動ドアについている起動センサーのもうひとつのタイプは「タッチスイッチ式」です。タッチスイッチ式は自動ドアについているボタンやプレートを直接タッチする、または手を近づけると扉が開くもので、ボタンやプレートをタッチすると発信した電波を受信して自動ドアが開く仕組みです。タッチスイッチ式の自動ドアは、光線反射方式や電波方式の自動ドアのように広い範囲でセンサーが感知しないため、自動ドアの近くを通りかかっただけで扉が開いてしまうということがなく、温度変化や無駄な電力消費を防げることがメリットです。また光線反射方式や電波方式の自動ドアのように、センサーが感知するためのスペースを自動ドアまわりにとる必要がないため、限られた狭いスペースに設置する場合に適した自動ドアです。しかしタッチスイッチ式の自動ドアはボタンやプレートに触れなければ扉が開かないため、両手に荷物を持っていたり小さな子どもを抱いていたりして両手がふさがっているときは使いにくいことがデメリットでもあります。起動センサー以外にも通行者の安全のために自動ドアに設置されているのが「補助センサー」です。補助センサーは人が自動ドアを通行中に立ち止まったときなどに、閉じる自動ドアに挟まれることを防止するためのセンサーで、扉の端から反対側の扉の端まで光線を通しており、その光線をさえぎっているあいだは開いた自動ドアを閉じないようにするものや、赤外線やマイクロ波により人やものを感知している間は自動ドアを閉じないようにするものなどがあります。
 
◎入退室管理とは
入退室管理とは、オフィスやビル、病院、工場など多数の人間が出入りする場所で特定の扉に設置するシステムで、入退室の記録・把握・管理、出入りの制限などを行うものです。入退室管理システムを使って人の出入りを制限したり管理したりすることで、不正な侵入や情報漏洩を防止し、履歴の把握は勤怠管理などにも役立ちます。入退室管理システムは、設置したい箇所に電気錠または電子錠を取り付けて、認証装置によって認証された人物のみが室内へ入ることができるため、入室権限のない外部からの不正な侵入を防止できます。入退室管理システムでの不正な侵入防止は外部の人間だけに対する対策ではありません。入退室管理システムを利用すると同じオフィス内であっても重要物を取り扱う部屋や担当者しか入室できない部屋などを設定できます。特定のエリアに入室できる権限を与えられていない人物はその部屋の入室ができないなど、施設内のエリアごとにセキュリティレベルを設定して、入室可能な人物と入室不可能な人物を区別して管理をすることが可能です。また入退室管理システムは入退室の記録を過去にさかのぼって確認できるので、情報漏洩や不審物の持ち込み、盗難などのトラブルが起こった場合の原因特定にも役立ちます。近年、法律の改正によっても入退室管理システム導入の必要性が増してきました。2017年に改正された個人情報保護法(改正個人情報保護法)では、それまで対象外だった5,000人分以下の個人情報を取り扱う事業者もその対象となり、すべての事業者が改正個人情報保護法の対象となっています。すべての事業者は保管する個人情報の量にかかわらずその取り扱いには細心の注意を払う必要があるので、情報漏洩を防止するためには入退室管理システムが重要となります。また2019年に施行された働き方改革関連法では従業員の労働時間を客観的な方法で把握することが義務付けられ、残業時間の上限や有給休暇の使用日数なども決められたため、従業員の正確な勤務時間を把握するためにも入退室管理システムの導入が求められます。


 
◎電気錠、電子錠の特徴
入退室管理システムを利用するためには、入退室管理をしたい場所に電気錠または電子錠を取り付ける必要があります。ここでは入退室管理に設置する電気錠、電子錠とはどのようなものかご紹介します。
 
○電気錠とは
電気錠とは鍵の開け閉めを手動ではなく電気の力を使っておこなう鍵のことで、電気錠に用いる電力は配線によるため電気錠の設置には配線工事が必要です。通常鍵をかけたり開けたりする場合は「ストライク」と呼ばれるカンヌキを動かします。一般的な鍵はサムターンと呼ばれるつまみ部分を手で回したり、シリンダーキーを使って回したりするとこのストライクが動いて施解錠しますが、これを手動ではなく電力でおこなうのが電気錠です。入退室管理システムに設置した電気錠には認証装置がついており、その認証装置で認証されるとカンヌキを動かすための信号が電気錠へ送られて施解錠できる仕組みとなっています。入退室管理システムに設置された電気錠は、通常は扉が閉まると自動的に鍵がかかる「オートロック」という機能で施錠されており、入退室管理システムで認証されたときだけ解錠されるので入室権限のない部外者の侵入を防ぐことができ防犯性に優れています。入退室管理システムに電気錠を設置するには配線工事を要するため、有資格者がいる鍵業者でなければ工事ができない、停電の場合には使えなくなるというデメリットがありますが、非常時に鍵がなくてもカバーを外しツマミを回すだけで解錠できる電気錠もあります。
 
○電子錠とは
電子錠とは電気錠と同じく鍵の開け閉めを電気の力でおこないますが、電気錠との違いは電力を電気配線ではなく電池からとっている点です。電子錠を入退室管理システムのために設置する際は、電気錠のように配線工事の必要がなく取り付け工事も非常にシンプルなため、費用も工期も電気錠に比べて少なくすむのがメリットです。電子錠は電池を使用しているため電池切れはありますが、通常は電池が切れる前にお知らせしてくる機能があります。電池の場合は災害や事故などで停電が起こった際でも急に使えなくなることはありません。
 
○電気錠・電子錠の認証方式
入退室管理システムでは電気錠、電子錠ともに認証装置によって認証されることで解錠されます。入退室管理システムに設置された電気錠または電子錠の認証装置にはいくつかの種類があり、代表的なところでは「暗証番号式」「非接触ICカード式」「生体認証式」などがあげられます。暗証番号式はテンキーに決められた番号を打ち込んで認証されると解錠するもので、暗証番号を知らない部外者は侵入できず防犯上は有効ですが、入室する人物を特定することはできないため入退室管理の役割のひとつである、入退室履歴の把握には向いていません。また、暗証番号式は暗証番号を忘れてしまうと入室できなくなってしまいますが、鍵を持ち歩く必要がなくなるため鍵の紛失や盗難のリスクがありません。非接触ICカード式は、ICチップを埋め込んだICカードを使って入退室管理システムの電気錠または電子錠の認証装置で認証させる方式です。ICカードには事前に利用者の情報を登録しておきますので、「だれが」「いつ」「どこで」入退室したかが把握できます。カードの管理は、管理画面で登録や抹消などができるため、通常の鍵のような鍵管理の煩雑さがなく、万が一カードを紛失した場合でもそのカードだけを削除することができるため安心です。ICカード式の場合は、ICカードの規格であるフェリカやマイフェアなどが利用可能で、SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、楽天Edyやnanaco、WAONなどの電子マネーカード、taspoなどのタバコ購入用カードなどを入退室管理システムに設置された電気錠・電子錠の認証用ICカードとして登録することが可能です。入退室管理システムの認証方式である生体認証式は指紋認証や顔認証などで、同じパターンがないというセキュリティの高さはありますが、ほかの認証方式と比較して導入費用が高額なことや認証精度によっては認証されにくいことがデメリットといえます。
 
◎自動ドアに入退室管理システムを導入するメリット
一般的な自動ドアはセンサーによって人やものを感知して扉が開閉するため、通常はだれでも通行することが可能ですが、自動ドアに入退室管理システムを設置することで、入室可能な人物を制限することができますのでセキュリティが高まります。自動ドアが設置されている場所は、主に病院や福祉施設、店舗などがあげられます。スタッフのほかに利用者も多くいますが、いつでもだれでも自由に出入りできる状態から、診療時間や営業時間などにあわせて入退室を制限できることが、自動ドアに入退室管理システムを導入するメリットです。また自動ドアに入退室管理システムを設置すると、認証装置によって入退室のログが記録されるので、何かトラブルが起こった際の入退室の状況確認や従業員の勤怠管理にも役立ちます。ところで、自動ドアに入退室管理システムを設置しようとすると「自動ドアをリニューアルしなければならないのでは?」と心配になる人もいるかもしれませんが、既設の自動ドアに後付けできる入退室管理システムであれば自動ドアのリニューアルのように大掛かりな工事の必要もなく、設置工期が短く費用も抑えて設置することができます。
 
◎IC TIME-S(アイシータイムエス)の特長
既設のタッチスイッチ式自動ドアに設置して入退室管理ができる電子錠「IC TIME-S(アイシータイムエス)」をご紹介します。「時間や曜日でメリハリを付けたセキュリティ機能をかんたんに設定できる製品に特化した製品開発に取り組んでいる企業」であるマザーセキュリティ株式会社が販売しているIC TIME-S(アイシータイムエス)は“タッチ式自動ドアを『IC認証ゲート』へと進化”をコンセプトとした電子錠です。これまでだれが押しても開くだけで制限をつけることができなかったタッチスイッチの自動ドアにこのIC TIME-S(アイシータイムエス)をつけることで新しいセキュリティが実現します。
 
○NFCリーダー搭載
IC TIME-S(アイシータイムエス)はNFCリーダーを搭載しており、タッチスイッチ式の自動ドアにIC認証の機能を追加します。NFCとは「近距離無線通信規格」のことでNFCを搭載したデバイス同士を近づけることで通信できる技術のことです。NFCの規格には、海外で主に利用されている「TypeA」と「TypeB」があり、TypeAはタバコ購入用のtaspoなど、TypeBは運転免許証やパスポートなどに使われています。また日本国内で広く普及しているFeliCa(フェリカ)もNFCの規格のひとつで、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードや、楽天Edyやnanaco、WAONなどの電子マネーカードに使われています。IC TIME-S(アイシータイムエス)ではこれらを自動ドアの入退室管理システムで認証させるICカードとして登録させることができます。ただし、TypeBに属する運転免許証やパスポートなどは紛失の際に住所が特定されてしまう恐れがあることから認証させるカードとしては登録できません。このIC認証の機能によって、自動ドアがタッチだけで開く時間帯とICカードでしか入室できない時間帯を設定し、ICカードで入室した人物の入室履歴の管理が可能です。IC TIME-S(アイシータイムエス)はほとんどのメーカーのタッチスイッチに対応可能で入退室管理に必要なICカードは10000枚まで登録できますので利用者数が多い施設でも問題ありません。
 
○タイムコントロール機能と選べる機能モード
IC TIME-S(アイシータイムエス)は自動ドアのタッチ解錠とIC認証を曜日や時間ごとに設定でき、機能モードも3種類から選ぶことが可能です。3種類の機能モードとは、従来どおりタッチスイッチを押せば自動ドアが開く「誰でもタッチで解錠」と登録したICカードをかざさないと自動ドアが開かない「登録ICで解錠」そしてマスターICカードをかざさないと開かない「マスターICのみ解錠」です。病院の診療時間や店舗の営業時間など、タッチでだれでも入れる時間帯と、部外者に侵入してほしくない時間帯など区別をして入退室管理が可能です。自動ドアでの入退室管理は時間や曜日などで自由に設定ができるので、入退室管理という目的以外にも、これまで起こりがちだった自動ドアのスイッチの切り忘れや鍵のかけ忘れなどの防止となりセキュリティが高まります。IC TIME-S(アイシータイムエス)の専用ソフトの管理画面で機能モードを「時間」と「曜日」で自由に設定できるこの『タイムコントロール機能』は「時間を制御できる自動ドア認証機」の発明として特許を取得しています。
 
○microSDカードの採用でスマートなデータ移動
IC TIME-S(アイシータイムエス)はmicroSDカードを採用しています。専用ソフトでおこなった入退室管理のための設定や登録、変更などをmicroSDカードに取り込み、IC TIME-S(アイシータイムエス)へ差し込めば簡単にアップロードできます。逆にIC TIME-S(アイシータイムエス)内の解錠履歴や動作回数、IC登録情報などをmicroSDカードにダウンロードして専用ソフトで閲覧や管理をすることも可能です。このようにmicroSDカードを使うため、IC TIME-S(アイシータイムエス)は通信環境が不要でスマートなデータのやり取りができます。
 
○ログ保存機能
IC TIME-S(アイシータイムエス)はICカードでの入室ログを30,000件まで自動保存していますので、スタッフの人数が多い施設や自動ドアの入退室が頻繁におこなわれる施設でも安心です。この入室ログはIC TIME-S(アイシータイムエス)の専用ソフトで閲覧できるほか、プリントアウトしたりCSV形式で出力したりすることができますので入退室管理以外にも勤怠管理など、ほかのシステムでの活用が可能です。
 
そのほかにもIC TIME-S(アイシータイムエス)には多彩な特長があります。IC TIME-S(アイシータイムエス)はシステム利用料が不要なほか、通信環境を必要としていないため通信費などといったランニングコストが発生せず圧倒的な低コストで運用できる自動ドア用の入退室管理システムです。犯罪防止としては、IC認証をせずにIC TIME-S(アイシータイムエス)のカバーを開けられた場合は警告音が鳴りICカードやマスターICカードがなければ警告音を止めることができないので、不正侵入を許さないセキュリティの高さがあります。また電子錠で心配されがちな電池切れについては電池の残量が少なくなったときに通知してくれる電池交換お知らせ機能があるので、突然自動ドアが使えなくなるなどの心配も不要です。
 
◎IC TIME-S(アイシータイムエス)の導入事例
入退室管理や勤怠管理、防犯などを目的としてさまざまな場所で採用されているタッチスイッチ式自動ドア用IC TIME-S(アイシータイムエス)の導入事例をご紹介します。
 
○福祉施設での導入事例
高齢の入居者がいる福祉施設などでは、夜間の徘徊が悩みの種です。夜間の徘徊を防止するためには、夜間は完全施錠としスタッフの出入りは担当者ごとに鍵を持ち歩いたり内部から解錠してあげたりなど、手間がかかり鍵紛失のリスクもありました。しかし入退室管理システムとしてIC TIME-S(アイシータイムエス)をタッチスイッチ式自動ドアに設置することで、スタッフの目が行き届く日中は施錠せず、入居者はタッチ解錠だけで自由に出入りができる状態にし、夜間はIC認証での入室のみにしてタッチ解錠ができないように設定ができます。IC TIME-S(アイシータイムエス)はタイマー設定が可能なので毎日同じ時間帯を自動ドアでIC認証させることもできますが、スタッフの勤務状況や人数などでその時間を早めたり遅らせたりすることも入退室管理システムの専用ソフトで簡単に変更ができます。IC TIME-S(アイシータイムエス)は高齢の入居者の夜間徘徊防止と鍵管理の容易さが実現でき、オートロックによるセキュリティ効果も高まるタッチスイッチ式自動ドア用の電子錠です。
 
○医療機関での導入事例
医療機関では、たとえば午前の診療時間が9:00~12:00、午後の診療時間が14:00~17:00、土曜日は午後から休診などのように、診療時間や休診日が決まっています。診療時間にあわせて自動ドアのスイッチを入り切りしていると、スイッチの入れ忘れや切り忘れなどがあり、診療時間外に患者さんが入ってきたり午後の診療時間が始まっているのに入ってこられなかったりなどのミスが起こりやすくなります。IC TIME-S(アイシータイムエス)を自動ドアに設置することでタイマーによる施解錠のコントロールができこのようなミスやスイッチ入り切りの手間が解消できます。IC TIME-S(アイシータイムエス)は分単位で時間設定ができるので、例えば診療時間中の9:00~12:00と14:00~17:00は自動ドアをタッチ解錠でだれでも入れるようにし、12:01~13:59と17:01~8:59は自動ドアをICカード認証とすることが可能です。また、休診日は終日施錠状態、土曜日は午後から施錠状態など、入退室管理システムでは曜日ごとの設定も可能で手動で自動ドアのスイッチを入り切りする手間や入り切り忘れのミスも防げます。スタッフ専用の自動ドアに入退室管理システムとしてIC TIME-S(アイシータイムエス)を設置すれば、スタッフの入退室管理ができるので、勤務時間にばらつきがある医療機関での勤怠管理には便利なほか、入退室履歴の把握は感染症の持ち込みなどがあった際の追跡などにも役立ちます。
 
○住宅への導入事例
マンションなど集合住宅のエントランスの自動ドアに入退室管理システムとしてIC TIME-S(アイシータイムエス)を設置することで入居者以外の侵入を防止し、不審者や営業マンなどの無許可の立ち入りを防ぐことができるのでセキュリティが高まります。小学生の子どもが多く住んでいて帰宅時間や遊びに行く時間など、自動ドアをタッチ解錠にしておきたいなどの理由があるときは、たとえば管理員が駐在している日中はタッチ解錠で自動ドアを解錠し、管理員が不在となる夜間や休日は自動ドアをICカード認証とするような制限とすれば入居者の利便性が上がるでしょう。また入居者の居室である専有部の扉にも、同じくマザーセキュリティ株式会社の商品であるSmart IC Lockという電子錠を設置することでエントランスも住戸も同じICカードで認証させることが可能です。その他、賃貸住宅の場合には鍵の本数が限られているため内覧や営繕工事などの際にオーナーや不動産会社など鍵の管理者がいちいち現場に行く必要がありましたが、関係者に事前にICカードを配布しておけば管理運営がスムーズです。


 
◎まとめ
自動ドアに入退室管理システムを設置したい人のために、自動ドアの種類やしくみ、入退室管理システムの説明、自動ドアに入退室管理システムを設置するためにおすすめの電子錠「IC TIME-S(アイシータイムエス)」の特長やその導入事例について解説しました。病院や施設、店舗など多数の人間が出入りする場所ではなくてはならない自動ドアですが、だれでも出入りできるからこそ防犯面での不安をかかえている事業者の方もいると思います。タッチスイッチ式の自動ドアでも入退室管理システムによって入室を制限し防犯性を高め、入退室のコントロールや履歴の閲覧、勤怠管理まで可能です。カギ舎セキュスターズでは入退室管理システムをタッチ式自動ドアに設置するための電子錠「IC TIME-S(アイシータイムエス)」を取り扱っており、入退室管理の方法や入退室管理導入までの手順など総合的にサポートさせていただきます。タッチスイッチ式自動ドアに入退室管理システムの設置をご検討されている方はぜひお気軽にお問合せください。

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