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防犯・トピックス

入退室管理 アンチパスバック

企業は、働き方改革関連法や労働基準法などに基づき、社員の会社への入退室や労働時間を正しく把握し管理しなければなりません。しかし勤怠管理や入退室管理は非常に手間や時間のかかる作業であり、特に多くの社員を抱えている企業では、入退室管理システムの導入が必要であるといえます。また、入退室管理における共連れなどを防ぐためには、アンチパスバックやグローバルアンチパスバックなどの機能を取り入れることが重要となります。そこでこの記事では、企業における入退室管理の必要性、また入退室管理における共連れを予防するために有効なアンチパスバックやグローバルアンチパスバックとはどんなものなのかについて詳しくご紹介します。
 
◎勤怠管理による入退室管理の必要性
勤怠管理による入退室管理の必要になったことは、働き方改革関連法の施行が大きく関わっています。働き方改革とは、労働者がそれぞれの状況や事情に合わせた働き方を選択できる社会を実現するという関連法案の総称です。働き方改革で定められた法案をスムーズに進めていくためには、労働者の不当な長時間労働やサービス残業などを防ぎ、勤怠管理や入退室管理を適切に行うのが必要不可欠となります。例えば労働基準法36条では、法定労働時間は1日8時間、週40時間と定められています。この法令はサブロク協定と呼ばれており、それを超える時間労働を行う場合には、企業側と労働者側の間で協定を結ぶ必要があり、そうすれば1か月45時間まで、1年間で360時間まで働くことが可能となります。また労働者の有給休暇については、年10日以上の有給休暇が与えられている労働者に対して、最低でも5日以上有給休暇を取得させなければなりません。年次有給休暇を取らない労働者がいた場合は企業に罰則が与えられます。このような働き方改革の遂行に伴い労働安全衛生法も同時に改正され、管理者の勤怠管理や入退室管理も義務化されています。しかしいまだに多くの企業ではタイムカードによる入退室管理を行っているところもあります。勤怠の集計作業を手作業で行うとミスが発生しやすくなったり、他の人に打刻を依頼する人や不正に労働時間を申告する人も存在するため問題となっています。
 
◎入退室管理システムとは
労働者の適正な労働時間を把握するため、また企業の機密情報に関するセキュリティ強化を目的として活用が期待されているのが入退室管理システムです。企業の出入口などに入退室管理システムによる認証装置を設置することにより、ICカードや暗証番号による承認を行うことが可能となり、入退室管理を行うことができます。入退室管理システムの導入は内部不正の防止にも役立ち、セキュリティ性の高いエリアには特定の人のみの出入りを許可するなど出入りを制限したり、取引先や宅配業者などに個別に入室許可を与えることができるため、部外者や不審者の侵入を防ぎ、外部への情報漏洩のリスクを低くすることが可能となっています。また入退室管理システムにより入室した人の行動を追跡ができるため、何らかのトラブルが発生した際にはそれが起こった時間帯や発生した場所をいち早く把握することができ、その時その場にいた人物を特定しやすくなります。さらに万が一ICカードを紛失したり盗難に遭った場合は、簡単に紛失の処理や登録削除を行うことが可能となっています。以前はセキュリティ強化のために企業に警備員を配置するのが一般的でしたが、人件費がかかる上に不審者などを見逃すリスクなどがありました。しかし入退室管理システムを用いれば、ICカードや生体認証などを利用して入退室の管理を行うことができ、人件費を削減できる上に高精度のセキュリティ体制を構築することができます。さらにエコロジーや省エネルギー対策が重視されている現在、入退室管理システムを導入することは、実は企業の省エネ対策にも役立ちます。例えば建物の空調や電気系統の管理システムと入退室管理システムを組み合わせることで、ある部屋に人が不在になった場合そのことを検知し、自動で照明や空調などを停止させることが可能となります。そのためエネルギーの消費量の無駄を省き、建物全体の省エネ対策を無理なく効率的に進めることができます。
 
◎入退室管理システムの認証方法
企業や研究機関などにおける入退室管理システムにおいては、さまざまな認証方法があります。そこでここでは、主な入退室管理システムの認証方法について詳しく見ていきます。
○ICカード
電車やバスなどの公共交通機関や電子マネーとしても使われているICカードですが、実は企業などの入退室管理システムの認証にも使用されています。多くの人が利用している、いわゆる交通系ICカードを入退室管理システムの認証の際に利用することができれば、社員証などの配布をする必要がなくなり、交通系ICカードを読み取るための専用の導入のカードリーダーを設置するだけでよくなるため、コスト削減が期待できます。また入退室管理システムを導入すれば、社員も多くのカードを持ち歩く必要がなくなるため紛失などのリスクを避けることができます。ICカードはドア付近に設置した入退室管理システムの認証ツールにカードをかざすことで、IDを読み取ることにより入口を解錠します。ICカードのチップに入退室するごとに記録され、最近では出入口の入退室管理を行うだけではなく、各部署のパソコンやプリンターなどの認証デバイスとしても利用できるため、入退室管理システムを取り入れることにより、外部への情報漏えいのリスクを減らすことも可能となっています。
○暗証番号
ドアに取り付けられているテンキーに暗証番号を入力することにより認証し入室するのが、暗証番号式の入退室管理システムです。低コストで導入し運用することが可能であるため、中小企業にもおすすめの入退室管理システムとなっています。
○生体認証
バイオメトリクスともいわれる生体認証は、人間の体の一部を使用した入退室管理システムです。指紋認証や虹彩認証、静脈認証などさまざまな種類があります。指紋による生体認証システムにおいては、隆線と呼ばれる指表面の突起の特徴を読み取り、あらかじめ登録された指紋データと照合することで入退室管理を行うことができ、一般企業だけではなく銀行ATMや公共施設、パソコンやスマートフォンなど高いセキュリティ性が求められる多くの場所やものにその機能が搭載されています。また虹彩認証に利用するために活用される虹彩とは、瞳の周囲の瞳孔を除く部分を指します。人によって持っているメラニン色素の量が異なるため虹彩の模様は各々異なっており、日本人などアジア系で最も多い虹彩の色はブラウンであると言われています。虹彩は経年変化による影響があまりなく、双子でも違いを認証できるとされているため、非常に精度の高い生体認証方法となっています。静脈認証では、近赤外線を透過させることにより血流のパターンを読み取り、照合を行います。このような生体認証においては他人へのなりすましがほぼ不可能なため、セキュリティ性が非常に高く、鍵のように紛失の心配がないこともメリットのひとつとなっています。このように企業の入退室管理だけではなく個人情報を取り扱う場面で多く採用されているのが、生体認証の大きな特徴のひとつとなっています。
○スマートロック
近年注目されているスマートロックは、入退室管理システムにおいてスマートフォンなどを利用して部屋への入室を行うことができるシステムです。企業の他にもマンションやレンタルオフィス、シェアハウスなどでもスマートロックが多く使用されており、今後ますます利用の拡大が予想されています。企業においては本人がスマートフォンを操作することにより解錠や施錠ができる入退室管理システムとなっています。世の中に広く普及しているスマートフォンを使用する入退室管理方法であるため、改めて大がかりな認証装置を新たに設置する必要がなく、入退室管理システムの導入コストを低く抑えることが可能です。もしスマートフォンを紛失したり、故障したりした場合には一時的に入退室管理システムが利用できなくなりますが、新しいスマートフォンへ再登録するだけでよいため安心です。


◎入退室管理システムにおける共連れ
ここまで見てきたように、企業などにおいて大変便利な入退室管理システムですが、このシステムを利用する際に心配なのがいわゆる共連れ行為と呼ばれるものです。共連れとは入退室管理システムを利用する際に1度の認証で2人以上が入室または退出することをいいます。入退室管理システムにより認証を受けた人の後に付いて駆け込みで入退室することは不正な侵入行為に当たりますが、特に慌ただしく多くの人が企業に出入りする朝の出社時などにおいては、社員が同時に入室することはけして珍しいことではありません。また入退室管理により認証を受けた人が意図的に誘導することにより、社外秘、部外秘など極秘扱いの文書や企業機密資料が保管されている部屋に不正に入室してしまうことも考えられます。このように企業のセキュリティ面や安全面から考えると、実は入退室管理システムにおける共連れは大変大きな問題であり、今後の重要な課題であると言えるでしょう。
 
◎入退室管理システムの共連れ防止
入退室管理システムにおいては、共連れを防ぐためにさまざまな方法があります。
○アンチパスバック
入退室管理におけるアンチパスバックとは、部屋に入室した際にICカードなどでの認証記録がないと退室できなくなる仕組みのことをいい、アンチパスバックは共連れ防止の有効な対策法のひとつとなっています。例えば正規の手続きにより認証し入室した人の後に続いて認証していない人が入った場合、正規に認証を受けていないため入室したという記録が残りません。この人物を不正な行為により侵入した者として退室を禁止するのが入退室管理システムにおけるアンチパスバック機能となっています。このような不審な人物の入室が発覚した場合は、アンチパスバック機能を作動させる対象であるため警報が鳴ったり、警備室に連絡が入り入室の経緯などをチェックすることができます。もしかしたらたまたま入室する際に認証するのを忘れてしまい、結果的に共連れになってしまいアンチパスバックが機能した可能性もありますが、入室の記録が残らないため退出はやはり許可されません。また共連れの逆のパターンとして、正規の入室者の退室を待ち入室するというすれ違いという方法もありますが、こちらも入退室管理システムによるアンチパスバック機能を活用すれば退室することができず、情報漏洩などを抑制する効果が期待できるため、企業においてアンチパスバックの必要性は非常に高いと考えられます。入退室管理システムサービスを提供しているメーカーにもよりますが、このアンチパスバックは入退室管理システムの基本機能として標準装備されていることも多く、認証する機器以外必要がないため、アンチパスバックはコストパフォーマンスに優れた共連れ防止対策であるともいえるでしょう。またアンチパスバック機能の備えた入退室管理システムサービスのなかには、入室時あるいは退室時にICカードを照合しないと入退室を禁止する通行禁止モードと、照合しなくても入退室は可能ですが、エラーとして記録される2種類の設定モードで管理が可能なアンチパスバックシステムもあります。
○グローバルアンチパスバック
アンチパスバックをひとつの部屋だけではなく複数の部屋に設置して、企業全体の部屋を同一のグループに設定しアンチパスバック機能を使用するのが、グローバルアンチパスバックです。たとえ入室と退室する場所が異なっていても入退室管理ができるため、グローバルアンチパスバックがあればセキュリティ性を高め、利便性もアップさせることができます。ちなみにグローバルアンチパスバックの場合は、入室側と退室側の出入口の両方にICカードリーダーの設置が必要となります。
○ツーパーソンルール
2人認証とも呼ばれているツーパーソンルールは、入退室管理システムにおいて登録され入室の権限を与えられている人でも1人では入退室することができず、2名で照合することにより初めて解錠することができる機能となっています。つまり常に2人で行動しなければならないため、不正防止への効果が期待できます。


○物理的なゲートで防ぐ(セキュリティゲート)
セキュリティゲートとは、ICカード認証や生体認証により、認証され入室を許可された人間だけが通行可能なゲートです。一度の認証で1名しか入室することできないためで、アンチパスバック機能に近い方法で不正侵入を防ぐことができ、共連れ防止に高い効果が期待できます。セキュリティゲートは、フラッパータイプのゲートが多く見られますが、ホテルの回転ドアのようなロータリタイプなどさまざまな種類があります。コストがかかり設置するためにはある程度広いスペースが必要であるため、オフィスのドアを外したスペースに設置可能なタイプの商品もあります。近年では、高いセキュリティ性が求められるデータセンターや企業のエントランスなどへのセキュリティゲートの設置が増加傾向にあると言われています。
○監視カメラで防ぐ(センサ+カメラ)
監視カメラはインターネットに接続しているかどうかで、以前から使用されているアナログカメラとネットワークカメラの2種類に分けられます。これまで使用されていたアナログ型の監視カメラは、カメラだけではなく録画した映像を保存するための専用の録画機も準備しなければなりませんでした。一方でIPカメラとも呼ばれるネットワークカメラは撮影した映像をデジタルデータ化でき、インターネットを経由してクラウドサーバーに保存することが可能となっています。またアナログカメラのように録画機の配線工事をする必要がないため、設置が非常に簡単で費用も安く済みます。ネットワークカメラの映像をチェックする際もスマートフォンアプリやパソコンの専用システムから行うことができ、リアルタイムの監視カメラの映像はもちろん、過去の録画映像もいつでも確認することができます。ネットワークカメラはWi-Fiに対応しているワイヤレスタイプも多いため、設置場所を選ばすに導入できるのも大きな特長のひとつとなっています。このように企業の出入口付近にネットワークシステムを利用した監視カメラや感知センサーを設置すれば、1度に複数の人間の入退室管理を行うことが可能です。もし共連れを発見したらアラームを鳴らしたり警告メッセージを発したりすることができ、警備室に連絡することもできます。さらに共連れが発生した場合に状況を監視カメラで記録したり、さらにその映像を詳しく画像解析することにより何人入室したかを確認することも可能となっています。コストパフォーマンスもよく中小企業などでも導入しやすいというメリットもあり、監視カメラやセンサーをアンチパスバックやグローバルアンチパスバックを組み合わせることで、共連れの入室を防いだり証拠を押さえることができます。
 
◎入退室管理システムの導入費用
入退室管理システムを導入し活用するためには、入退室管理システムサービスやアンチパスバック機能など、入退室管理システム導入にかかる費用をあらかじめ把握しておくことが非常に大切です。入退室システムにおけるアンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能などを利用する場合には、認証機器の購入費用や設置工事費などの初期費用、月額または年額の利用料や保守費用が発生します。認証機器費用の内容は、ICカードや暗証番号、生体認証などどの認証方法を選択するか、入退室管理を行う部屋の数などでかかるコストも変化します。入退室管理の認証方法はセキュリティ性が高くなればなるほど価格も高くなる傾向が見られます。費用が安価なのはおおよその価格相場が2~10万円となっている暗証番号による入退室管理システムであり、最も価格が高いのは約20~150万の顔認証による入退室管理システムのサービスとなっています。入退室管理システムを導入する際には、認証機器を取り付けるドアの数により価格が異なります。さらに入口側だけでなく出口側にも機器を設置する必要があるため、当然入口のみに付けた場合より費用がかかります。入退室管理システムを施工する際の設置工事では、配線の距離や管理するフロアの数、ドアの素材などによってもかかる費用が変わってきます。入退室管理の電源からの認証機までの距離や、認証機からパソコンまでの配線距離は、当然長くなればなるほど材料費もかかるため費用も高くなります。入退室管理システムを使用して管理するフロアの数が増えると階数をまたいで配線を行わなければならない場合もあり、しかも配線距離も長くなるため費用がかかってきます。入退室管理システム導入のために部屋のドアに電気式の鍵を埋め込む工事を行う場合には、その扉の素材が木製なのか鉄製なのかが価格に影響を与えます。ドアの扉の厚さが薄いと、入退室管理システムに必要な電気式の鍵の埋め込み作業ができない場合があるため注意が必要です。長期に渡り入退室管理システムを利用してアンチパスバックの機能を正常な状態に保つためには、 定期点検や調整などの保守費用が必要となります。もし入退室管理システムのアンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能を担う機器が不具合を起こしたり、システムなどに何らかのトラブルが生じた起こした場合には修理が必要となりますが、事前にメーカーの保証などに加入していると、保証期間内は入退室管理システムやアンチパスバック機能、グローバルアンチパスバックの修理や出張費などはかかりません。なお入退室管理システムの保証期間は、入退室管理システムのサービスを提供しているメーカーなどにより異なるため、その点も入退室管理システムやアンチパスバック導入前に確認しておいた方が良いでしょう。現在は多くの入退室管理システムサービスは月額や年額で利用料を払う形になっており、その価格は使用している認証機器の種類や数、利用人数や回数により変わってきます。
 
◎入退室管理システムを選ぶポイント
アンチパスバック機能を搭載した入退室管理システムを選ぶ際には、以下のようなポイントに気を付けて選択すると良いでしょう。
○各々の目的に合った機能を備えているか
入退室管理システムやアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能を企業に導入する際に、他のセキュリティシステムやエアコン、室内灯などの企業内の設備と連動させたいという場合には、それが可能な入退室管理システムの商品を販売しているメーカーを選ばなければなりません。また暗証番号や指紋認証など、どのような認証方法で入退室管理システムを利用するのかといった点も非常に重要となります。アンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能が監視カメラなどと連携できるシステムもあり、これは企業におけるセキュリティ面の強化につながります。このように将来も見通して、さまざまな入退室管理システムサービスの商品を比較検討してみるといいでしょう。
 
○多くのメーカーの入退室管理システムと比較してみる
入退室管理システムサービスの導入している企業は年々増加傾向にあるといわれています。また今はまだ導入してしなくても、将来的に入退室管理システムやアンチパスバック機能の導入を検討しているという企業も多くあると予想されます。現在は入退室管理システムやアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能のサービスを提供しているメーカーの多くがホームページを開設しており、自社の入退室管理システムの商品について動画などを使い詳しく紹介しています。ですからそれらを参考にして複数の入退室管理システムを比較して、実際にメーカーに商品の機能やアンチパスバック、グローバルアンチパス機能が標準装備されているかどうかについて問い合わせをしたり、入退室管理システムやアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能の活用事例を参考にして選ぶのが最善であるといえるでしょう。
○サポート体制は十分であるか
入退室管理システムやアンチパスバック機能の導入は企業のセキュリティ面にも大きく関わってくるため、機密漏洩や不審者の侵入など万が一の場合を想定して、迅速な対応を行ってくれるサポート体制がきちんと整っているメーカーの入退室管理システムサービスを選ぶべきであるといえます。また、入退室管理システムやアンチパスバックの機能保持にかかる費用も考えておくことも大切であるといえるでしょう。特に入退室管理システムのサポート体制については、入退室管理システムやアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能を導入する前にどのようなサポートを受けることができるのかなど詳しい内容について知っておくことが大切です。また定期的な入退室管理システムやアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能のメンテナンスや、トラブルが起こった際に受けることができる入退室管理システムやアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能のサポート体制についても事前にしっかり確認しておきましょう。
 
◎「共連れ防止」機能のある入退室管理システムの導入事例
さまざまな機密情報や個人情報を持つ企業にとって、セキュリティ面を強化することは非常に重要です。現在はさまざまなメーカーやセキュリティサービスを扱っている会社が、アンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能などの共連れ防止機能を持つ入退室管理システムのサービスを提供しているため、自社に合ったセキュリティシステムを選び利用することが大切であるといえるでしょう。そこでここでは、入退室管理システムを取り入れアンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能を利用することで実際に共連れ防止にどんな効果が期待できるのか、ある会社の事例を挙げて詳しく見ていきます。今回例として挙げる会社は、首都圏に工場と本社の両方を保有している大手企業です。その会社では新製品の開発において非常に重要な機密情報を多く抱えていたため、入退室管理をシステム化した上で、会社の玄関、さらに受付に3名の警備員を常駐させていました。共連れ防止機能のある入退室管理システムを導入する前には、社員は会社の出入口のリーダーに社員証をかざして入室し、共連れについては警備員が目視で共連れのないことをチェックしていました。しかし朝の出勤ラッシュ時などには出入口する社員が非常に多くなるため、警備員による共連れの確認や予防は実質的に困難な状態となっていました。そこでこの会社では、アンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能など共連れ防止機能のある入退室管理システムを導入し、さらに監視カメラの出入口に取り付けることにより、共連れを確実に発見できるようになりました。共連れを見つけたらすぐにその場で注意を促すとともに、遠隔地にある警備センターに通報される仕組みとなっているため、万が一警備員による共連れの見逃しがあったとしても、入退室管理におけるアンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能があるため勝手に退室をすることはできません。このようにアンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能のある入退室管理導入した結果、常勤の警備員を配置する必要がなくなり、人件費などの大幅なコスト削減に成功し、さらにアンチパスバックまたはグローバルアンチパスバックシステムによりセキュリティ性をより高めることができました。この事例からも分かるように、入退室管理システムやアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能は共連れなどの不正な侵入方法に対して非常に効果的であり、コスパにも優れているといえます。


 
◎まとめ
今回は、企業における入退室管理システムの必要性や入退室管理システムの共連れ防止に役立つアンチパスバック、グローバルアンチパスバック機能などについてご紹介してきました。入室した際の記録が残らない、不正な侵入者の退室を許可しない入退室管理システムにおけるアンチパスバックやグローバルアンチパスバック機能の導入は、企業の人の出入りのセキュリティ強化につながることはもちろん、企業の保有する重要な情報を守るためにも大変重要です。もしこれから入退場管理システムや共連れ防止策としてアンチパスバックやグローバルアンチパスバックの導入を検討しているのであれば、かかる費用などのコスト面はもちろん、自社の目的に合った機能を搭載している入退室管理システムやサポート体制のしっかりしている入退室管理システムやアンチパスバックやグローバルアンチパスバックなど、どのメーカーの提供している入退室管理システムのサービスを導入するのが最も良いのか十分に検討してみる必要があるでしょう。鍵の専門業者であるカギ舎では、入退室管理システムにおけるトラブルなどにも24時間365日対応しています。電気錠や電子錠を含め鍵に関するあらゆるご相談に応じますので、鍵のことでお困りの際にはぜひカギ舎にご一報ください。

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