自動ドアとは人が直接ドアノブや押し板等に触れる等の行為をしなくても自然に開閉するドアのことを指します。自動ドアの歴史は意外と長く、紀元前100年ごろのギリシャ時代にはすでにヘロン(数学者・技術者)と呼ばれる人物が祭壇の火の強弱を運用して空気圧の力を作用させて神殿の扉を開発していたといわれています。その後は時代の中で徐々に自動ドアは進化していき、空圧式や油圧式といわれる形式の自動ドアが開発され、現代では多くのビルや銀行・店舗等に自動ドアが運用されるまでになりました。日本の最初の自動ドアの採用は、1925年に当時の日本国有鉄道（通称・国鉄）で「モハ31系列車の乗降口部分」とされています。導入された自動ドアは「空気圧式」と呼ばれ、コンプレッサーがドアを動かす形式を運用していたそうです。その後、国内で建物に自動ドアが普及したのは昭和30年以降といわれています。そして、1939年の東京オリンピックをきっかけに、街づくりが促進されていき、それに伴って自動ドアの設置数も毎年一定数増加していく傾向に向かいました。

◎自動ドアの鍵の種類

現代の自動ドアは多種多様な種類が存在し、自動ドアには鍵の種類も複数存在します。それらの鍵が起源としているのが古いカギであるレバータンブラー錠です。レバータンブラー錠といわれる古いカギをベースに、自動ドアはシリンダー錠やテンキー錠などさまざまな鍵が採用され、ビルや銀行・店舗等で使われています。シリンダー錠は、円筒上の本体の部分に鍵を押し込むことで自動ドアを施錠したり、開錠したりするタイプの鍵です。鍵はギザギザとしている形振りのピンシリンダーやディスクシリンダー(別呼称はギザギザキー)と呼ばれるものや先端の部分が丸みを帯びていて、鍵の表面にいくつものくぼみがあるディンプルキー等が存在します。仕組みとしては鍵穴に鍵を差し込むことで内部に組み込まれている仕掛けが形状に合わせて移動することにより鍵を回転させる仕組みとなっています。ディンプルキーは防犯性能が高く、住宅や銀行・店舗等防犯面に重点を置いている自動ドアに採用されている確率が高いです。加えてシリンダーも内側と外側の両方にシリンダーが付随したものや片面だけにシリンダーが付随しているもの、つかんで回すことが出来るサムターンがついているもの等複数の種類が存在します。テンキー錠はいわゆる電気/電子ロックのひとつで、パスコードを入力することで開錠することが出来る自動ドアの鍵です。この鍵の利点としては鍵穴に鍵を指すということが不要であるため、自動ドアの施錠や開錠が非常に容易いということです。そのうえ数多くの店舗等で役立てられている自動ドアの鍵の紛失は重大な鍵トラブルとなり得ます。こうした鍵トラブルが起きにくい点も鍵を必須としないテンキー錠の利点のひとつです。加えてピッキングの心配もないため、非常に防犯面で強い自動ドアの鍵となります。これらの自動ドアの鍵が普及するまでを支えた古いカギがレバータンブラー錠となります。

◎自動ドアの古いカギ

古い自動ドアに取り入れているものの多くはレバータンブラー錠といわれる古いカギが採用されています。古いカギのレバータンブラー錠は18世紀ごろにイギリスで原型が開発されたといわれている古典的な鍵のひとつです。古いカギなので現在で用いられているのは限定的で南京錠や引き戸、それに加えてレバータンブラー錠は古い自動ドアや強化ガラス扉等が主な採用先となっています。古いカギのレバータンブラー錠の仕組みですが、構造としては錠の内部にある板状のタンブラー（障害物の部分）と呼ばれる部分が、テコ（レバーの部分）のように動くようになっています。鍵を鍵穴に差し込み回すと鍵の先端に付随した突起物となっている部分がレバータンブラーを跳ね上げながら回転することでデッドボルト（かんぬきの部分）を出入りさせることで、鍵の開け閉めを行うことが出来る仕組みとなっています。加えて、古いカギであるレバータンブラー錠の鍵は「棒鍵」と呼ばれています。鍵というとこの棒鍵の形振りをイメージする方も多い典型的な古いカギの形振りをしています。この古いカギのレバータンブラー錠の仕組みは現代の様々な新しいカギのベースとなっていますが、レバータンブラー錠は古いカギであるため防犯上や鍵トラブルの起こしやすさは不安の残る自動ドアの鍵となっています。古いカギは鍵の耐久性の低下が鍵トラブルの発端であることも数多くあります。加えて、レバータンブラー錠はピッキングのしやすさ等も新しいカギに比べると古いカギは大変容易いものになります。そのため鍵トラブルや防犯上の不安が残るため古いカギであるレバータンブラー錠を採用した自動ドアは取り換えが不可欠となってきます。

◎自動ドアの鍵トラブル

自動ドアは大変便利なものですが鍵トラブルを引き起こす可能性を秘めているのは通常のドアと変わりません。自動ドアの鍵トラブルのなかでも、鍵そのものを紛失してしまう鍵トラブルはとりわけ注意したい鍵トラブルとされています。なぜ紛失の鍵トラブルがとりわけ注意したい鍵トラブルであるかですが、それは自動ドアの採用される施設に関係してきます。自動ドアは現在その利便性から店舗や銀行等防犯面が重要な施設が大多数です。自動ドアの鍵を紛失してしまう鍵トラブルを引き起こすとたとえ自動ドアの防犯性能が高くても鍵自体を悪用されてしまうため意味がなくなってしまいます。そのため、合い鍵を作ることが出来てもこの鍵トラブルは解決できず、最終的には鍵の取り換えが求められます。そのため極力この鍵トラブルを引き起こさないためにも、自動ドアの鍵の管理を徹底することが大切です。加えて自動ドアの古いカギならではの鍵トラブルとしては、長期で使っていることから古いカギが錆びてしまったり、古いカギを差し込む鍵穴の部分が錆びるなどして、鍵が本来の用途で使用することが不可能となる鍵トラブルが挙げられます。古いカギならではの鍵トラブルは防犯面でも非常に危険なので、古いカギを取り入れている自動ドアは鍵トラブルが起こる前に早めに交換することをおすすめいたします。

◎自動ドアの鍵交換

自動ドアの鍵交換は、ドライバー等の道具があれば自身で修復できるケースもありますが、専門家である鍵屋へ依頼することをおすすめします。専門家以外が鍵交換を行うと想像より一段と割かなければならない時間や労力が不可欠となりますし、鍵トラブルを解決しようとしたのに新たな鍵トラブルを生んでしまって、結局鍵屋を要請しなければならないなんてことになる可能性も十分にあり得ます。加えて古いカギの鍵交換等は、鍵交換のやり方が古いカギのため今とやり方が違う場合があります。そのため確実に鍵トラブルを解決するためにも古いカギの古い自動ドアでなくても自動ドアの鍵交換は専門である鍵屋に依頼して行うことをおすすめします。

◎まとめ

いかがでしたか？街のなかにはまだまだ古い鍵は多く存在しています。カギ舎セキュスターズではこうしたレバータンブラー錠の古い自動ドアの鍵トラブルにも対応しております。自動ドアの古いカギの交換等何か鍵トラブルを解決したい等、鍵にまつわるご相談・ご依頼はぜひカギ舎セキュスターズをご利用ください！