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防犯・トピックス

アイホン 基盤

来客の際にわざわざ玄関まで出て行かなくても通話ができるインターホンは、わたしたちの生活の中で、なくてはならない便利な設備のひとつではないでしょうか。インターホンのなかでもアイホン製のインターホンは一般家庭に広く普及していますが、アイホンに不具合が起こって修理が必要となったとき、どのように対処したらよいかわからないという人は多くいると思います。今回は、アイホンの仕組みや種類、アイホンの故障の原因、アイホンの修理を依頼する前に確認すべきこと、マンションのアイホンの基盤交換、アイホンを修理や交換するときの注意点などについてご紹介します。
 
◎アイホンとは
アイホンとはインターホン業界ではパナソニックと並んでトップシェアを誇っているアイホン株式会社が製造しているインターホンで、製品名を「アイホン」として商標登録をしています。アイホン株式会社は1948年に「合資会社東海音響電気研究所」という名前で創立し、ラジオ、拡声器等の組み立てや修理のかたわらに同時通話式インターホンの研究開発をおこなったのがはじまりで、現在は愛知県名古屋市に本社を構えている日本を代表する企業のひとつです。アイホンの名前の由来は、当時の社名であった愛興高声電話機合資会社の一文字「愛」とインターホンの「ホン」を組み合わせたとされています。アイホン製のインターホンやドアホンは戸建て用から集合住宅用はもちろんのこと、オフィスや工場向けのシステム、医療施設や福祉施設などのナースコールシステムなどさまざまな場所に設置されており、その品質の高さから官公庁をはじめ成田空港や東京国際フォーラム、東京ビッグサイトなど数多くの有名な施設でも採用されています。アイホンの製品は日本国内のみでなく、世界70カ国に販売されており、アメリカのホワイトハウスにも設置されるほどの知名度を誇ります。「アイホン」と聞くとアップル社のスマートフォンを想像する方も多いかもしれませんが、実はアイホン株式会社とアップル社のiPhoneは無関係ではありません。アップル社が日本でスマートフォンのiPhoneを販売する際にその商標登録を申請したところ、すでに登録されていたアイホン株式会社の「アイホン」とひじょうに似ておりまぎらわしいことから、商標登録の申請が却下されました。そこでアップル社はアイホン株式会社に許諾を得て「iPhone」を使用できることとし、このときの日本語のカタカナ表記は「アイフォーン」、アップル社はアイホン株式会社に商標使用料を支払うことで合意しています。そのため現在でもアップル社のスマートフォンiPhoneの取扱説明書等には“商標「iPhone」は、アイホン株式会社の許諾を受けて使用しています。”と記載されています。
 
◎アイホンの仕組みと種類
インターホンのアイホンとは、室内から訪問者と「親機」と「子機」を使って通話する設備のことで、住宅では居室内にあるものが親機で玄関側にあるものが子機と呼ばれています。訪問者が子機の呼び出しボタンを押すと親機で呼び出し音が鳴り、受話器やスピーカーで通話ができる仕組みで、扉を開けなくても訪問者と会話ができるため便利です。マンションなどの集合住宅の場合は、親機と子機に加えてエントランスの集合玄関機や管理室のアイホン制御盤などの組み合わせとなっており、居室のアイホン親機でエントランスのオートロック自動ドアを解錠することが可能です。またマンションの自動火災報知設備と連動して火災の際に警報を発したり、宅配ボックスと連動して宅配ボックスに荷物が入るとお知らせしたりする機能を持つアイホンもあり、年々多機能になっています。アイホンの種類には大きく分けて「ドアホン(インターホン)」「テレビ機能付きドアホン」「セキュリティ機能付きドアホン」があります。ドアホン(インターホン)とは屋外の子機から親機を呼び出して通話をするだけのシンプルなタイプです。一方テレビ機能付きドアホンは、屋外の子機にカメラが搭載されており、親機にはモニターがあります。子機から親機を呼び出すとカメラに映った映像がモニターに表示されるので、室内の親機で訪問者の顔を確認してから通話をすることが可能です。テレビ機能付きドアホンは扉を開けずに訪問者を確認することができるので、訪問販売や新聞の勧誘など知らない人物や応対したくない人物などが来た場合は、呼び出しされても無視をして出ないことができるので、女性の1人暮らしやお子様だけで留守番をさせている家庭などは防犯面でも安心なアイホンです。そしてセキュリティ機能付きドアホンは、テレビ機能付きドアホンにセキュリティ機能を付随させたアイホンで、セキュリティ機能とは非常通報ボタンによる警備システムやガス漏れ検知、火災警報などです。ドアホン(インターホン)、テレビ機能付きドアホン、セキュリティ機能付きドアホンのいずれのタイプも親機の通話は受話器で話すタイプとスピーカーで直接話すハンズフリータイプがありますが、最近の新しい機種はハンズフリータイプが主流となっています。近年販売されている新しいアイホンは多機能になっており、なかでも防犯に効果的な機能が多く備わっています。空き巣などの侵入者の約45%は、侵入する前にインターホンを押して留守かどうかを確認するといわれていますが、カメラ付きのインターホンは顔を見られることを嫌う空き巣などの侵入者を抑止する効果が大きいため防犯に役立ちます。アイホンのなかには在宅時でも不在時でも呼び出しボタンを押した来客を自動的に録画する自動録画機能を持つ機種があるので不審者の有無についての確認が可能です。また警備システムと連動させて窓が開いていたらセンサーが感知してインターホンでお知らせをしてくれる機能や呼び出しされたときに留守番電話のように伝言メッセージが流れ伝言を録音してくれる機能、玄関先の様子を親機から見るモニター機能などもあります。カメラやモニター画像は高画質化しており訪問者の顔を鮮明に確認することが可能で、カメラの角度調整や広角レンズによるパノラマ、ズームができるなどアイホンの性能は格段にアップしています。その他には来訪者があったことを携帯電話やスマートフォンにメールでお知らせしてくれる機能を持つインターホンもあり進化は続いています。

 
◎アイホンの故障の原因
インターホンにも寿命があり、一般住宅用インターホンは10年、集合住宅用インターホンは15年が交換の目安となっています。これは「一般社団法人インターホン工業会」でおおよその更新期間の目安が定められているからで、必ずしも交換しなければならないわけではありませんが、経年劣化によって修理が必要になったり部品が消耗して故障が発生したりという事象が起きやすくなってくるでしょう。一般社団法人インターホン工業会ではインターホン設備の更新時期を適切に判断するために、有資格者による劣化度を診断する「劣化診断」を推奨しています。とくにマンションの場合は、インターホンの更新には多くの費用や時間がかかるため、劣化診断によって更新時期を適切に判断することは長期修繕計画の作成にも役立つといえるでしょう。インターホンは修理用のパーツが供給されている間は修理できますが、一定の期間を過ぎるとメーカーは修理用の部品を作らなくなります。各インターホンメーカーの部品や基盤の保有期間は生産終了後約7年なので、それ以降は部品の供給ができずに修理が不可能になるのでリニューアルが必要です。インターホンは経年劣化が原因で起こる故障以外にも、屋外に設置された子機に風雨やホコリ、ゴミや虫などが侵入することによって不具合が起こることや、近くで落雷があり強い電圧が一気にかかったことで一帯のインターホンに不具合が起きたという事例もあります。修理が必要なアイホンの故障にはいろいろな原因が考えられ、その症状もさまざまです。たとえばアイホンの子機の呼び出しボタンを押しても音がしないときは、子機のボタン部の接触不良や断線、子機の中に異物が入っていることなども考えられます。アイホンの子機側で呼び出し音が聞こえていても親機側で音がしないときは、親機側のスピーカーが壊れているのかもしれません。アイホンの子機から親機を呼び出すことはできても通話ができないときは、親機・子機のどちらかのスピーカーまたはマイクに不具合が生じていることが原因として考えられるほか、受話器を使って通話をするアイホンであれば受話器につながる線が切れていることや配線の不良も原因のひとつかもしれません。アイホンの子機の多くは屋外にあるので、マイク部分の小さい穴から虫やホコリなどが侵入して故障を引き起こしてしまうこともあります。アイホンの親機と子機での通話中に雑音が入るなど音声が乱れるときの原因のひとつとして、テレビ・電子レンジなどの家電やワイヤレス製品、Wi-Fiルーターなどの近くにアイホンの親機があることが考えられます。このような電子機器等が発する電波が干渉することで雑音が入ることがあるからです。アイホンの音声が乱れる物理的な要因としては、配線の接触や腐食もあり得ます。通常アイホンの子機と親機をつないでいる配線は2本あり、電気を供給するための電気配線と一緒に土中に埋められていますが、電気配線とアイホンの配線が接触してしまうと音声に雑音等が入ることがあります。また雨が降った後に症状が出るのであれば配線の腐食の可能性もありますが、マンションなどの集合住宅の場合は考えにくく、戸建て住宅の場合はよく起こる現象です。その他に「ピー」や「キーン」などと甲高い音が発生するのは「ハウリング」といってアイホンの親機で聞こえる呼び出し音を子機のマイクが再び集めてしまうことが繰り返されて起こる現象です。子機のマイク部のパッキンがゆるんでいたりカバーが浮いていたりするとハウリングが発生する可能性があります。また親機の呼び出し音量を下げるとハウリングが解消することもあるので確認してみましょう。アイホンの親機のモニターに映像が映らないときは、親機のモニターが故障しているか子機のカメラの不具合または子機から親機への配線不良も考えられます。親機のモニターは故障ではなく明るさの設定の問題も考えられるので親機のモニターの明るさとコントラストの設定をよく確認してみてください。子機のカメラは屋外にあるため何らかの外的衝撃が加わった可能性もあります。外観をよく観察してみましょう。その他には誰も押していないのにアイホンの呼び出し音が勝手に鳴ったり、呼び出し音が鳴りっぱなしになったりするという症状もあります。呼び出し音が勝手に鳴るときは子機側に問題があることが多く、雨水の侵入や結露などによって内部が濡れていることや虫やホコリなどの異物が混入することが原因です。呼び出し音が鳴りっぱなしのときは、子機の呼び出しボタンが押し込まれたまま中で止まっていることがあります。呼び出しボタンの状態を確認して中に入り込んでしまっているときはもう1度強く押すと元に戻ることがあります。以上のようにアイホンの故障は症状や原因がさまざまですが、修理を要する故障で「断線している」「ボタンが壊れている」などと目で見てはっきりと確認できる症状以外の故障はその原因を特定することが難しく、アイホンの基盤に不具合が起きていることが大半です。アイホンのような電気製品に使われている基盤は、電子部品同士を接続して機能させるための重要な心臓部分であり、経年劣化や日々の小さな衝撃などで急に壊れてしまうことがあります。また水に弱いため湿気などでもショートする場合もあり、非常にデリケートにできています。修理が必要なアイホンの故障の原因が基盤であることが多いので、基盤を交換することで故障が解消するケースがほとんどです。
 
◎アイホンのメンテナンス
次になるべくアイホンの修理をしないですむための予防法と、故障を悪化させないためのポイントをご紹介します。アイホンを故障させず修理をしないですむように日頃から気をつけておくと良いことのひとつは、アイホンに異物が入らないようにすることです。アイホンの子機は屋外に設置されてあるため、子機のカバーのすき間やマイクの小さい穴などから風雨が入り込んだり、ホコリやゴミ、虫などが入ったりします。基盤を傷めたり防水機能が劣化したりするので一戸建てなど設置場所によっては雨が当たりやすいところや、風が強く吹く場所にアイホンの子機がある場合は、可能であれば設置場所の変更も検討しましょう。アイホンの子機に異物が入らないようにするためには子機のすき間をテープでふさいだりインターホン専用のカバーを取り付けたりすることや、こまめな拭き掃除など日ごろの定期的なメンテナンスが大切です。また一般社団法人インターホン工業会では家庭でのインターホンの安全点検を年に一度は実施するよう奨めています。安全点検項目にそってチェックをするものですが、1.呼び出しボタンを押しても呼び出し音が鳴らない。2.呼び出しに応答しても通話ができない。3.呼び出し時に画像が出ない。4.画像表示が乱れる。5.通話時にノイズ等が入る。6.本体等に変形やひび割れなどがある。7.操作スイッチを押しても正常に機能しない。これらのような症状は故障状態=不安全の前段階とし修理や更新の検討が必要であると書かれています。そして「異音がする」「こげくさいにおいがする」「本体などが異常に熱い」「電源プラグの差し込み部が発熱・変色している」このような症状が出たときは直ちに使用を中止して電源を切り、修理または更新をするようにとあります。インターホンの故障を早期発見して修理をするためにも安全点検を習慣づけておきましょう。マンションなどの集合住宅でインターホンの使用頻度が高い場所では、日ごろのメンテナンスとあわせて専門業者による定期的な保守点検もおすすめします。定期的な保守点検をおこなうことでインターホンの故障やその前兆を早期に発見して修理をすることができます。マンションなど多くの人がインターホンを利用する場所では、突然の故障は大きなトラブルとなってしまうため定期点検で予防をすることが大切です。そしてアイホンに不具合が起きたときにその症状を悪化させないために重要なことは、不具合を放置せずにすぐに修理することです。アイホンの不具合は早めに修理をすれば基盤の交換などですむ場合がほとんどですが、放置することで最悪の場合アイホン自体を取り替えなくてはならないこともあり得ます。アイホンの異常に気がついたら、早めに専門の業者に調査を依頼して修理をしましょう。

 
◎アイホンの修理を依頼する前に確認すべきこと
アイホンに不具合が起こって「あれ?故障かな?」と思ったときには、修理を依頼する前に1度アイホンの状態をよく確認してみましょう。実は故障ではなく修理が必要なかったということがよくあるためです。修理が必要ない場合の原因のひとつに「親機の電池切れ」があり、アイホンの機種にもよりますが、電源を電池からとっているアイホンの場合は親機の電池が切れていることによって動作しなくなります。電池を交換すると元のとおりに動くので試してみてください。また電源プラグから電気をとっているアイホンの場合は、単純にコンセントが抜けているだけのこともあるので、よく確認をしましょう。その他にもよくあるのがアイホンの親機の音量設定です。アイホンの親機の呼び出し音量がオフになっていたり、小さくなっていたりするとアイホンの呼び出し音が聞こえないので設定の確認をしてみてください。アイホンが「故障かな?」と思ったらまずは上記のような確認をおこない、それでも解消しない場合は専門業者に調査を依頼して修理をしましょう。
 
◎アイホンの基盤交換
アイホンはマンションなどの集合住宅で採用されていることが多く、集合玄関機と連動してオートロックを解錠したり、消防設備と連動して火災警報が鳴ったりなど、マンションにはなくてはならない設備です。マンションでアイホンが故障したときの修理には、基盤の交換がたいへん有効で、それも早めに対処することが重要です。基盤には絶縁板の上にインターホン内部の電子部品を配置して固定し、狭いスペースの中で効率よく配線をつなげる役割があります。基盤はインターホンの電子回路の集合体で、親機や子機を動作させるための信号を伝え電力を送っています。このように基盤はインターホンの要ともいえる重要な部分であり、アイホンの故障の原因が基盤不良であることが多く基盤の交換をすることで不具合が解消されます。基盤の不良は基盤内の電子部品の故障や電子部品を接着させているハンダが浮いているだけなど簡単に修理できる場合もありますが、いずれにしても基盤の交換または修理だけですめば費用もかからずに短時間でインターホンの修理が終わります。アイホンの不具合は意外と放置されがちですが、修理をせずに放置しておくと症状がどんどん悪化して基盤交換などの修理だけではすまない場合もあります。マンションのエントランスにあるインターホンが故障したときに早期の修理をしていれば基盤の交換だけですむものを、放置することでインターホンそのものを交換しなければならなくなると大きな損害です。エントランスのインターホンを交換すると各住戸のアイホンも交換しなければならなくなる恐れがあり、多くの時間と費用を要するため大掛かりな工事となってしまうでしょう。マンション全体のインターホンリニューアル工事ともなれば、事前の打ち合わせから始まり、現地調査、入居者への案内、工事スケジュール調整と、工事完了までに短くても約2か月はかかります。マンションによってはエントランスのインターホンと居室のアイホンが連動していたり消防設備などの共用設備と連動していたりなど、他の設備との兼ね合いもあるためさらに時間がかかることがあり、その間の管理組合の労力はたいへんなものになり、入居者にも不便をかけることになります。またマンションの規模にもよりますが、マンション全体のアイホンの交換費用についても数十万から数百万とかかることがあり、管理組合に十分な資金がなければ区分所有者から管理費の臨時徴収をしなければならなくなることも考えられます。このようにアイホンの初期不良を放置するとマンション全体のインターホンリニューアルをしなければならなくなることに発展する恐れがあるので、アイホンに不具合が見られたときには早めの基盤交換などで修理をすることが重要です。一般社団法人インターホン工業会が示すインターホンの取替の目安はマンションでは約15年となっていますが、アイホンの不具合を放置して症状を悪化させると更新の目安である15年よりも早い時期での交換が必要になってしまいます。
 
◎アイホンを修理・交換するときの注意点
アイホンに不具合が起こった際には基盤や部品の修理、交換が必要となりますが、注意点を解説します。まずはアイホンの保証期間を確認しましょう。アイホン株式会社の製品の保証期間は2年とされていますが、製品によっては違う場合があるため保証書で必ず確認をしてください。保証期間内であれば無償で修理をしてもらえることがほとんどですが、アイホンの故障内容が故意によるものや使用者の過失などの場合は有償となることもあるので確認が必要です。そしてマンションなどの集合住宅の場合は、勝手にアイホンの修理や交換をしないほうがよいということです。分譲マンションの場合は、管理規約によってインターホンの修理費用の負担者が定められていることがあります。たとえばアイホンの子機は共用部に設置されているため管理組合が負担、アイホンの親機は専有部にあるため区分所有者が負担とするなどです。住んでいるマンションの管理規約によって違いがあるため、アイホンの修理をしようとするときはまず管理会社か管理組合へ確認をしましょう。また専有部の修理は管理組合が負担しないとする場合でも、入居者が賃借人であれば居室の設備の維持管理については貸主であるオーナーが費用を負担することがほとんどなので、不動産会社やオーナーに連絡をしてください。安易に自分でアイホンの修理をしてしまうと、修理代の請求が認められない場合もあるので注意が必要です。費用面以外でもマンションなどの集合住宅では、管理組合や管理会社に修理の連絡が必要な理由があります。集合住宅の場合は、エントランスのインターホンと各住戸のアイホンが連動してオートロックを解錠する機能があったり、消防設備や宅配ボックスなど他の共用設備と連動していたりすることが多いため、無断で修理や交換をすると集合住宅全体の他の設備と連動できなくなる恐れがあるため、アイホンの修理や交換をする際は、まずは管理会社や管理組合へ連絡をしましょう。アイホンの種類がシンプルで、他の設備との連動がない場合や一戸建ての住宅の場合などは、業者に依頼せずに自分でアイホンの修理をしようと思う人もいるかもしれません。実際にアイホンのパーツやインターホン本体は購入することができ、修理のノウハウなども調べることが可能です。しかしアイホンの修理を自分ですることはあまりおすすめできません。まず、アイホンの親機の電源が電気配線からとられている電源直結式のアイホンであれば「電気工事士」の資格がなければ工事をすることができないからです。電気工事士法によると無資格での電気工事は「3万円以下の罰金、または3カ月以下の懲役」が科せられるほか、火災や感電の危険性もあります。電源直結式以外のアイホンの修理で電気工事が必要な例としては、呼び鈴式のチャイムからの交換があります。呼び鈴式のチャイムは高さの調整などが必要になり呼び鈴の位置を変更するために配線を伸ばす工事が必要となり無資格では工事ができません。またアイホンの電源が固定電話とつながっている場合も配線工事やコンセントの増設工事などが必要となるため電気工事士の有資格者でなければ工事はできません。その他、子機が壁に埋まっていたり、二世帯住宅などで子機がふたつのモニターと接続されていたりする場合なども電気工事が必要なため専門業者に依頼をしてください。修理内容がボタンの交換やマイクの交換などシンプルな部品交換ですみそうであれば自分で修理をすることも可能かもしれませんが、アイホンの修理はそもそも故障の原因を特定することが難しいうえに、修理のための工具や資材をそろえたり修理の手順を調べたりすることが必要となります。故障の原因が配線の不具合や基盤の故障など、電気工事士の資格が必要であったり専門の知識や工具が必要だったりすると、結局は修理ができなかったという結果に終わってしまうばかりか、より症状を悪化させることにもつながりかねません。アイホンに不具合がある場合は自己判断をせずに、まずは専門業者に調査をしてもらい、どのような処置をすることが最適なのかを判断してもらうことが確実です。たとえばパーツの交換だけですむのか、基盤の修理が必要なのかなどの修理方法はもちろんのこと、インターホンの製造年などから寿命を予測し本体を交換したほうがかえって安上がりになりそうだなどのアドバイスも受けられます。鍵業者には見積もりだけでも費用がかからないところが多くあるので、信頼できる鍵業者を選んでまずは問い合わせをしてみましょう。業者によっては出張料や調査料などの費用がかかる場合もあるので、数社の業者に見積もりを依頼して比較検討することをおすすめします。

 
◎まとめ
アイホンの仕組みと種類や、アイホンの故障の原因、アイホンの修理を依頼する前に確認すべきこと、マンションのアイホンの基盤交換、アイホンを修理・交換するときの注意点などについて解説しました。アイホンが故障したときの原因は特定のパーツであると特定することが難しく、その原因が基盤であることが多くあります。専門知識がないままに自分で修理をおこなうとすると判断を誤り、失敗に終わってしまう恐れがあるので信頼できる専門業者に依頼するのが確実です。アイホンを取り扱っている業者は多くありますが、電気工事士の有資格者がいなかったり、修理のための部品や基盤の在庫がなかったりなどでアイホンの修理がすぐにできないところもあります。カギ舎では、自社の従業員に有資格者をそろえており、部品や基盤の在庫も豊富にあるので迅速にアイホンの修理をすることが可能です。アイホンの不具合でお困りの方、急いで修理をしたい方はカギ舎へおまかせください。
 

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